Shopifyには、独自のECサイト構築ができる様々なアプリが用意されています。
しかし、アプリの種類が豊富すぎて、どれを導入すればいいのか悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、Shopifyで導入するべきおすすめのアプリや、アプリ導入時のメリット・デメリットをご紹介。この記事を読めば、自分のECサイトに必要なアプリが知れますよ。
Shopifyアプリってそもそも何?
Shopifyアプリとは、自社のShopifyサイトに導入することで様々な機能を追加できるソフトウェアのことです。在庫を管理したり、海外向けにサイトを外国語に翻訳したりなど、様々な機能を追加することでユーザーにとって利用しやすいサイトが作れます。
2021年4月の時点で6,000を超えるアプリがあり、無料と有料に分かれています。
Shopifyアプリのメリットとデメリット
Shopifyアプリのメリット
- 費用を安くおさえられる
- 導入までが速い
- 簡単に導入できる
Shopifyアプリのデメリット
- ランニングコストがかかる
- 英語版のアプリケーションが多い
初心者がまず導入すべきアプリ7選
Shopifyアプリは種類が豊富で、まずは何から入れたらいいのか迷ってしまいます。
初心者であれば特に、とりあえずあれもこれもと入れてしまいがちです。
ここでは、初心者がまず入れるべきアプリを7つ紹介します。
Page Speed Booster
- アプリ名:Page Speed Booster
- 料金:無料
Page Speed Boosterとは、ユーザーの次の行動を想定してページコンテンツを取得するアプリです。
インストールするだけで、ページが開くのが遅いという問題を解決してくれます。ページの読み込みが遅いとユーザーはストレスを感じ、すぐにサイトから離脱してしまいます。
Page Speed Boosterを入れておけば画像ローディングの時間を減らし、離脱率を下げられます。
Instagram Feed & Slider Pro
- アプリ名:Instagram Feed & Slider Pro
- 料金:月額$4.99(5日間の無料試用期間あり)
Instagram Feed & Slider Proは、Instagramの画像を自社ECサイトへ表示できるアプリです。
Instagramの画像を自社ECサイトに表示させることでコンテンツが豊富になるため、とても見ごたえのあるサイトになります。ユーザーとしても見ていて楽しいと感じられるため、購買意欲へとつなげる効果が期待できます。
Product & Photo Reviews
- アプリ名:Product & Photo Reviews
- 料金:50ユーザーまで無料 機能追加+50ユーザーまで月額$29
Product & Photo Reviewsは、多機能レビューアプリです。
大きな特徴としては、ユーザーがレビューを書く際に画像が入れられることです。
使用中の写真などを掲載してもらえば購入後のイメージが湧きやすくなるため、ユーザーの購入意欲が高まります。また、レビューをFacebookやツイッターなどのSNSで拡散することが可能です。
Change Image On Hover Effect
- アプリ名:Change Image On Hover Effect
- 料金:$4.99/month
Change Image On Hover Effectは、商品にカーソルを合わせると、商品の画像を変更してくれるアプリです。例えばコレクションページにあるワンピースを着た女性が立っている画像にカーソルを合わせると、女性が歩いている画像に切り替わるといった機能です。
画像が動いているような演出ができるため、興味を持ったユーザーが全ての商品にカーソルを合わせてくれる可能性があります。
すぐ売上に繋がるわけではありませんが、サイトの回遊率や滞在率を高め、商品を露出する機会が増やせます。
Back In Stock: Customer Alerts
- アプリ名:Back In Stock: Customer Alerts
- 料金:Freeプラン・・・無料 Startupプラン・・・月額$19 Small Businessプラン・・・$39 Medium Storeプラン・・・月額$59 Large Storeプラン・・・月額$79
Back In Stockは、ユーザーにメールで商品の再入荷を知らせる機能です。
突発的に人気が出た商品などはすぐ在庫切れになってしまいます。
そこで商品の再入荷をユーザーに通知すれば、ユーザーが購入タイミングを逃さずに済みます。
lucky orange
- アプリ名:lucky orange
- 料金:月額$10(7日間の無料トライアルあり)
lucky orangeは、ユーザーがサイトのどの部分をよく見ているのかを分析できるツールです。
具体的には、マウスの動きやクリックされた箇所、ページのどこを見ているかを色に置き換えて可視化するというものです。
例えば商品詳細の部分がよく見られているのであれば、もっと細かく詳細を書くようにするなど、サイトを効率よく改善することができます。
目的別のおすすめShopifyアプリ17選
ここからは、目的別のおすすめShopifyアプリをご紹介していきましょう。
「集客UP関連」「越境EC関連」「配送関連」「サイトデザイン関連」の4つの目的ごとに解説します。
集客UP関連のShopifyアプリ
集客UP関連のアプリは、ECサイトを運営していく上で欠かせません。アプリを使用することで、本格的にサイトの構築や集客が可能となります。
ここでは、集客率を上げるのにおすすめのアプリを5つご紹介します。
Google channel
- アプリ名:Google channel
- 料金:無料
Google Channelは、Googleショッピングへ商品掲載ができるアプリです。
リマーケティング機能もあるため、一度見た商品と似ているものを表示させて集客を狙うことが可能です。
また、無料でリスティング広告を使用すれば、様々な商品を購入する人に商品をPRできます。
Facebook channel
- アプリ名:Facebook channel
- 料金:無料
Facebook channelは、Facebookカタログへの商品掲載やInstagramのショッピング機能と連携できるアプリです。SNSで認知を拡大させ、顧客を自社ECサイトへ促せます。
また、フォロワーを増やせば新商品やセールの情報なども広く届けられるため、既存顧客へのアプローチとしても効果的です。
商品情報はリアルタイムで連動されるため、手間はかかりません。
SEO manager
- アプリ名:SEO manager
- 料金:月額$20(7日間の無料体験あり)
SEO managerは、集客を行う上で定番のアプリです。
1700件を超えるレビューと4以上の評価を獲得しており、SEO対策のアプリの中でもトップクラスのインストール数を誇っています。
それだけ人気である理由は、SEO対策に必要な機能を一通り網羅しているところにあります。具体的にはキーワード選定、ページスピード最適化、エラーページがないかのチェックなどです。
基本的なSEO対策をしておきたいという方におすすめのアプリです。
Growave
- アプリ名:Growave
- 料金:月額$19〜(14日間無料体験あり)
Growaveは、レビュー機能やウィッシュリスト機能など、マーケティング領域で必要な機能が一通り揃っているアプリです。無料でも使用可能ですが、有料だとSNSとの連携や自動メール送信機能などができるため、業務を更に効率化できます。
Point of Sale
- アプリ名:Point of Sale
- 料金:無料~月額$89
Point of Saleは、自社ECサイトと実店舗のレジを連携できるアプリです。
自社ECサイトで商品が購入されると、ECサイトから買われた分の在庫が自動的に引かれ、売上金額が加算されます。
更に、過去の購入データからマーケティング施策を行うことで、集客力を高められます。
実店舗を持っている方や、今後実店舗を持つ予定の方にはおすすめのアプリです。
越境EC関連のShopifyアプリ
海外向けの自社ECサイトを運営するのであれば、越境EC関連のShopifyアプリは入れておくべきです。
ここでは、海外のユーザーが迷わずに商品を購入できるShopifyアプリを2つご紹介します。
langify
- アプリ名:langify
- 料金:月額$17.5(7日間の無料体験あり)
langifyは、多言語を翻訳できる機能をつけられるShopifyアプリです。
海外向けのECサイトを運営する方に向いているアプリで、ユーザーが使う言語に合わせて自動で翻訳し、表示してくれます。
翻訳できる言語の数に制限はありません。どんな国のユーザーであっても対応可能となります。
LangShop
- アプリ名:LangShop
- 料金:月額$34(14日間の無料体験あり)
LangShopは、241言語の翻訳に対応する言語切り替え・翻訳アプリです。
自動翻訳(Google/Yandex)、マニュアル翻訳のどちらにも対応しています。
また、翻訳機能だけでなく通貨の切り替えも可能です。
14日間の無料体験はあるものの、無料体験後は月額$34とやや高めですが、無制限の翻訳が可能であることも考えると、入れておいて損はないでしょう。
配送関連のShopifyアプリ
配送には、商品を梱包したり、送り状を印刷したり、請求書を発行したりなど様々な業務が発生します。少しでも手間を省いて時間短縮させるためにも、配送関連のShopifyアプリは導入しておきましょう。
ここでは、配送関連でおすすめのShopifyアプリを4つご紹介します。
Ship&co
- アプリ名:Ship&co
- 料金:無料
Ship&coは、商品の出荷管理ができるアプリです。
送り状と請求書を一括で発行できるため、出荷時の手間が省けます。
また、自社ECサイトから注文が入ると、リアルタイムでShip&coに反映されるシステムになっているため、すぐ出荷準備に取り掛かれます。
Ship&coを入れることで、出荷作業の効率化と時間短縮が実現できるでしょう。
MassFulfill
- アプリ名:MassFulfill
- 料金:無料
MassFulfillは、出荷通知を一斉に送信したり、注文を一括で処理したりなどができるアプリです。
注文数や出荷数が多いストアであれば短時間で処理を行えるため、業務の効率化が図れます。
Order Printer
- アプリ名:Order Printer
- 料金:無料
Order Printerは明細書や領収書、ラベルなど配送の際に必要になる各書類を印刷できるアプリです。
表示する項目を変更したり、会社のロゴや社名を入れたりなどして独自のフォーマットを作り、そのまま保存ができます。
配送日時指定
- アプリ名:配送日時指定
- 料金:月額$9.80(14日間の無料体験あり)
配送日時指定は、その名の通り配達の日時指定ができるアプリです。
配送日時指定を入れておくことで、ユーザーは配送日時や置き配などの指定ができるようになります。
配送業者は指定可能で、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便の他、カスタムで選択できます。
サイトデザイン関連のShopifyアプリ
サイトデザイン関連のShopifyアプリを導入することで、人目を惹くようなデザインや機能をECサイトに追加できます。
ここではサイトデザインにおすすめのShopifyアプリを5つご紹介します。
Custom Fields
- アプリ名:Custom Fields
- 料金:Freeプラン・・・無料、Proプラン・・・月額$14、Pro Plusプラン・・・月額$19(14日間の無料体験あり)
Custom Fieldsは、商品に新たな項目を追加できるアプリです。
Shopifyには、商品の名前や説明書き、カラーやサイズといったバリエーションなどの記載が基本機能としてついています。
Custom Fieldsを入れておけば、重量やバリエーションの他にも商品番号や商品そのものの大きさを記載できます。
Promotion Popup by Secomapp
- アプリ名:Promotion Popup by Secomapp
- 料金:無料
Promotion Popup by Secomappは、様々な種類のポップアップが作成できるアプリです。
ポップアップを表示するページを指定したり、クーポンや動画によるプロモーションなどを作ったりなどができます。
Promotion Popup by Secomappを入れておけば、ポップアップのデザインや表示するトリガーの設定なども可能で、より効果的にユーザーのカゴ落ちを防げます。
Privy
- アプリ名:Privy
- 料金:無料インストール Privy Convertプラン・・・月額$20、Privy Emailプラン・・・月額$13、Privy Starterプラン・・・月額$30(15日間の無料体験あり)
Privyは、ECサイトにポップアップを表示させるアプリです。
ユーザーがサイトを離れようとしたときにクーポンやセールなどの情報を表示することで、カゴ落ちが防げます。また、メルマガの登録を促してファンを増やすこともできます。
Shogun Landing Page Builder
- アプリ名:Shogun Landing Page Builder
- 料金:Buildプラン・・・月額$39 Measureプラン・・・月額$99、Optimizeプラン・・・月額$149(10日間の無料体験あり)
Shogun Landing Page Builderは、ストアのページを作成できるアプリです。
コーディングの知識がなくても、簡単にページを作成できます。
テーマで決められているレイアウトではなく、独自でデザインのページを作りたいときに役立ちます。
Create Social Proof From UGC
- アプリ名:Create Social Proof From UGC
- 料金:Basicプラン・・・月額$15、Advanceプラン・・・月額$24、Premiumプラン・・・月額$50
- (30日間の無料体験あり)
Create Social Proof From UGCは、顧客がSNSに投稿した商品の画像を自社ECサイトに反映できるアプリです。どの画像を反映させるかはストア側が選択できるため、写りがいいものなどをチョイスすることで、質の高い画像を見た他の顧客の購買意欲を高められます。
Shopifyアプリを利用する前の注意点
スマホにアプリを入れるといろんな機能が使えようになるのと同じように、Shopifyもアプリを導入することで様々な機能が使えるようになり、より便利なサイトにカスタマイズができます。
しかしその一方で、Shopifyアプリを利用する上で注意すべき点もあります。
ここでは、Shopifyアプリのメリットとデメリットについて説明していきます。
まず、メリットは以下の通りです。
- 費用を安くおさえられる
通常、システムに新たな機能を追加する場合はシステム開発会社に依頼しなくてはいけません。
依頼するとなると、当然お金がかかります。
しかしShopifyアプリであれば、すでに組み込まれたアプリケーションを月にいくらか支払うだけで導入できるため、費用を安くおさえられます。
- 導入までが速い
1と少し被りますが、すでに組み込まれたアプリケーションを利用するため、0から開発するよりかは速いスピードでシステムを導入できます。
- 簡単に導入できる
Shopifyアプリストアからアプリをインストールして初期設定をするだけなので、容易く導入できます。
もし設定の仕方が分からなくても、各アプリの開発会社がサポート窓口を設けていることが多いため、問い合わせが可能です。
一方、デメリットは以下の通りです。
- ランニングコストがかかる
月にいくらか払わないと使えないアプリもあるため、たくさんアプリケーションを導入するとそれだけランニングコストがかかってしまいます。
- 英語版のアプリケーションが多い
Shopifyはカナダ発のプラットフォームのため、英語での説明が多くあります。そのため少し不便さを感じるかもしれません。
ただ最近では、日本が作っているShopifyアプリも増えてきています。
【まとめ】目的や事業の方向性を明確にしてからShopifyアプリを導入しよう
今回は、Shopifyでおすすめのアプリや、導入する上でのメリット・デメリットをご紹介しました。
デメリットはあるものの、それをカバーできるぐらいの大きなメリットがあるため、ShopifyでECサイトを構築するならアプリは絶対に使いこなすべき機能です。
ただ、ここで紹介した以外にもShopifyにはたくさんのアプリがあります。
「とりあえず入れておこう」と、むやみにいろんなアプリを入れてしまうとコストだけが余分にかかってしまい、結局は集客に繋がらないという結果になってしまいます。
目的や事業の方向性を明確にしてから、Shopifyアプリを導入するようにしましょう。