楽天出店の審査は一般的に厳しいといわれており、申請しても落ちてしまうこともあります。審査に通るためには、事前に必要書類や入力情報の確認をしっかり行う必要があります。この記事では、楽天出店の審査基準や審査に通るために注意したいことなどを紹介します。楽天出店の審査を受ける際の参考にしてください。
楽天市場への出店までの流れ
楽天に出店するためには、審査に通ることが条件です。審査は提出書類や申請内容をもとに行われます。また、楽天市場に限らず、AmazonやYahoo!ショッピングにおいても、それぞれのモールに出店するには審査を受けなければなりません。この記事では、楽天出店の審査について詳しく解説します。
楽天出店までの大まかな流れ
楽天出店までの大まかな流れは、WEB上で「出店申込書」を入力、「審査書類」をアップロードし、原本を提出します。そして、審査に通ればRMSから店舗や商品を登録し、店舗ページを作成し、店舗運営ルール検定試験を受験します。その後、開店前審査に通れば、楽天市場で販売ができるという流れです。
申込~審査~必要な手続きにかかる日数
楽天出店の申込みから審査、その他必要な手続きにかかる日数は2週間から1ヶ月が目安です。ただし、実績や商材、書類や入力情報不備の有無によっても審査期間は異なります。審査に通れば契約完了し、RMSを利用して販売が可能です。審査通過後には、重要事項の確認、所定の書類に捺印後、WEB上にアップロードする必要があります。また、出店料の振り込みも発生します。
審査に落ちてしまった場合どうなるか
審査に落ちてしまった場合、ある日突然、管理画面にログインできなくなります。そのため、事前に連絡先などは控えておくようにしましょう。審査結果は、事前連絡がある場合とない場合があります。
RMS利用開始に伴い店舗ページ作成
店舗や商品の登録作業を行い、店舗ページを作成します。そして、店舗運営ルール検定試験を受験、その後は開店前審査を受けます。この流れで2週間〜1ヶ月期間がかかります。RMS利用開始日から料金が発生するため、スムーズに店舗運営を開始するためにも必要な費用などを事前に準備しておきましょう。
開店前審査に通ったら、いよいよ販売開始
店舗ページを作成し、開店前審査に通れば、出品情報を登録して販売開始となります。
出店申込(審査の依頼)方法と内容
ここでは、楽天市場の出店申込(審査の依頼)方法とその内容を詳しく解説します。
出店申込(審査の依頼)の方法
楽天市場のWEB上の出店申込ページにアクセスし、必要事項をすべて入力します。ログインIDとパスワードが発行されるため、そのアカウントで管理画面にログインし、必要情報の入力、必要書類の提出を行います。用意する必要書類は取り扱い商材や業態によって異なるため、各自確認が必要です。
申請後は、担当の新規出店コンサルタントから個別で連絡がきます。その際、書類に不備があれば教えてもらえます。無事審査に通れば、出店料を支払い、店舗作成(店舗運営ルール検定試験の受験と、開店前審査あり)を行い、開店という流れになります。
出店申込(審査の依頼)の内容
ここでは、出店申込(審査の依頼)の内容について、必要情報や提出書類を踏まえて紹介します。
必要情報
出店申込において、入力する必要のある情報は以下です。
・事業形態(法人or個人事業主)
・会社名(個人事業主の場合は屋号または事業主名)
・本社所在地(個人事業主は住民票に記載されている住所)
・代表電話番号(携帯番号は記載できません)
・代表FAX番号
・代表者名
・店舗運営責任者
・所属部署(任意)
・郵送物等の送付先住所(本社所在地or責任者の連絡先を入力)
・連絡先電話番号(携帯番号は記載できません)
・連絡先FAX番号
・連絡先メールアドレス
・取扱商材ジャンル
・決済情報
提出書類
提出書類は以下のものを用意する必要があります。
・商材別誓約書・商材によって必要な申請書
・取扱商材の販売において必要な営業許可・資格等の書類
・商材の写真
・登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
・印鑑証明書(個人事業主は印鑑登録済の実印・法人は法務局登記済代表印を用意する)
・実店舗の写真(個人事業主の場合)
・住民票(個人事業主の場合)
上記の通り、法人と個人事業主では、用意する必要のある書類が異なるため、注意しましょう。
出店申込(審査の依頼)の注意点は?
ここでは、楽天市場での出店申込(審査の依頼)において、注意すべき点を紹介します。
住所などに入力間違いがないように注意する
法人は「登記簿謄本」、個人事業主は「住民票」にそった内容で入力します。入力後は、間違いがないかしっかり確認しておくようにしましょう。住所などに入力間違いがあると、後々手間がかかってしまいます。
外部リンクがないか注意する
楽天市場では、外部リンクを禁止しているため注意が必要です。例えば、店舗に自社サイトへのリンクを気付かずに記載してしまうこともあるため、確認しましょう。外部リンクがあった場合、楽天市場から削除するようにいわれてしまいます。
出品できない商品に注意する
楽天市場には、出品できない商品が決められています。具体的には、「出店審査や取扱商材に関する注意事項」に記載されているため必ず確認しておきましょう。
薬機法および景品表示法などに抵触しないように注意が必要です。また、商品によっては事前審査が必要になる場合もあります。そのケースでは、楽天市場所定の書類を提出します。
保管場所の情報が必要であることにも注意する
商品の保管場所の情報が必要です。楽天市場では、保管場所についても重要視しています。これは、しっかり商品が管理されているかどうか確認するためです。
楽天市場の出店審査の基準とは
楽天市場ではどのような基準で出店審査を行っているのでしょうか。一般的にモール出店時で見られるポイントを踏まえて、ご説明します。
一般的に、モール出店の際に審査で見られるポイント
一般的にモール出店の審査で見られるポイントは以下です。
1)運営している事業者情報
(企業か、個人か、個人事業主か、副業かなど)
2)売上があがるかどうか
3)取扱の商材が何か
なぜ楽天市場の出店審査は厳しいと言われているのか
先程説明した上記のポイントに対し、楽天市場の審査は他モールと比べて厳しいといわれています。その理由は、楽天市場の質(品質)を守るためだと考えられています。また、楽天市場は「信頼性」を重視しているともいわれているのです。内容が薄かったり、実績が少なかったりするショップは信頼性や品質を欠いていると判断される可能性が高いです。その場合、審査に通ることは難しいでしょう。
楽天市場の出店審査の基準は公開されていない
楽天市場の出店審査の基準は公開されていません。そのため、万が一審査に落ちてしまった場合、なぜ落ちたのかは正確に把握できません。ただし、以下のようなケースにおいては審査に通ることが難しいとされています。
個人や副業での出店は難しい
法人企業の場合は問題ないですが、個人や副業での出店は信頼性に欠けることから、難しいといわれています。個人で出店する場合は、開業届を提出している個人事業主であることが必要です。
事業内容や商品に曖昧な点があると難しい
事業内容や商品に曖昧な点があると、審査に通ることは難しいです。先程も説明しましたが、楽天市場はモールの品質を守ることに注力しているといわれています。そのため、それらの情報が曖昧だと審査に落ちてしまいます。
実績や商品が少ないショップだと難しい
実績や商品が少ないショップだと難しいです。実績があることが信頼性を確認できるひとつの証明にもなるため、実績や商品の認知度が重要視されます。
禁止商材では出店できない
当然のことではありますが、禁止商材を扱っていては出店許可されません。偽ブランド品など法令で禁止されている商材はもとより、高圧ガスなどの危険物の販売も禁止されています。こちらは事前に確認しておきましょう。
審査に通りやすくするにはどうしたらいいか
ここでは、楽天出店の審査に通りやすくするにはどうしたらいいかを具体的に紹介します。
個人の場合は、個人事業主になる
個人の場合は、審査には通りにくいです。そのため、開業届を提出し、個人事業主となりましょう。そのうえで商品を仕入れて、在庫管理し、楽天に事業主として運営していることをアピールします。
自社ショップで実績を作る
実績が少ない場合は、自社ショップで実績を作る方法があります。実績が出来ると、楽天からスカウトが来るという話もあるようです。自社ショップで実績を上げるには、集客施策などをしっかり考えることが大切です。
審査に落ちてしまった場合にどうするか
楽天出店の審査に落ちてしまった場合でも、再申請が可能です。そのため、あらためて必要書類などをしっかり準備し、再度申請を行いましょう。その際、なぜ落ちてしまったのか理由を想定しておくと準備がしやすいです。
楽天市場への出店前後の注意事項
ここでは、楽天市場への出店前後の注意事項を紹介します。
出店前
楽天市場へ出店する前は、書類作成など事前準備をしっかりと行いましょう。古物などは商材によっては免許や許可が必要です。そして、保管場所の情報も忘れずに記載しておくことが重要です。
そのほか、楽天市場の特徴や出店費用など楽天出店に対しての理解を深めておくこと、また他店舗のリサーチが必要になります。ショップデザインをどうするかも具体的に決めておくとスムーズです。
出店後
楽天市場だけでなく、AmazonでもYahoo!ショッピングでも、出店(出品)後のカスタマーサポートや配送などの品質が重要視されます。ユーザーからの評価が低い場合、モールから改善要求が来るため注意が必要です。品質チェックはAmazonが特に厳しいようですが、最近では楽天市場も厳しくなってきているため要注意です。また、売上向上のために、常に分析と改善を繰り返し、PDCA(Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善))を回す意識を持つことが大切です。
コンサルティング会社等に依頼する
上記で説明した作業を自社(自力)で行うのが難しい場合は、システムを活用したり、外注したりする手段もあります。外注することで、業務効率化になり、スムーズな店舗運営にもつながるため、検討してみてください。
まとめ
楽天市場での出店審査は厳しいといわれているため、審査に通過できるよう事前準備をしっかり行いましょう。また、出店後においても、在庫管理や発送など多くの作業が必要です。Crossma(クロスマ)は、出品から出荷完了までオールインワンのシステムにより、低コストで新規ショップ作りを代行します。
クロスマ独自の機能を業界初導入しており、シンプルかつ低価格で導入もしやすいです。ぜひ、楽天出店する際にご活用ください。