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EC運営

宅配業者の料金を徹底比較!EC担当者が選ぶならどこがいい?

ECサイトの運営をするうえで配送料はなるべく安くしたい、そうお考えじゃないですか?

そんなお悩みを持つ方に向けて、今回は宅配業者別の料金や特徴を比較しながら解説します。

この記事を読めば、ECサイトの運営者や発送担当者が使うべきベストな宅配業者が分かりますよ!

【一覧】各宅配業者の料金比較

まず、大手宅配業者の料金を比較してみましょう。
宅配業者を選ぶ際、選択肢に上がる以下大手5社の料金をご紹介します。

  • ヤマト運輸
  • 佐川急便株式会社
  • 日本郵政
  • 西濃運輸
  • 福山通運
ヤマト佐川急便日本郵便カンガルー特急便(ミニ便)フクツー宅配便
60サイズ1040円/2kg880円/2kg970円/25kg以下1023円/2kg ※呼び方はPサイズ1100円/2kg
70サイズなしなしなし1276円/5kg ※呼び方はSサイズなし
80サイズ1260円/5kg1155円/5kg1200円/25kg以下なし1330円/5kg
100サイズ1500円/10kg1496円/10kg1440円/25kg以下1529円/10kg ※呼び方はMサイズ1540円/10kg
120サイズ1720円/15kgなし1690円/25kg以下なし1770円/15kg
130サイズなしなしなし1661円/20kg ※呼び方はLサイズなし
140サイズ1960円/20kg1985円/20kg1950円/25kg以下なし1980円/20kg
160サイズ2180円/25kg2178円/30kg2160円/25kg以下なし2430円/25kg
170サイズなし3135円/50kg2530円/25kg以下なしなし
180サイズなし3410円/50kgなしなしなし
200サイズなし4180円/50kgなしなしなし
220サイズなし4895円/50kgなしなしなし
240サイズなし6380円/50kgなしなしなし
260サイズなし7865円/50kgなしなしなし

・宅急便運賃一覧表 全国一覧 | ヤマト運輸
・佐川急便料金検索
・基本運賃表(東京) – 日本郵便
・西濃運輸 | カンガルーミニ便
・フクツー宅配便料金表 | 福山通運

※関東から関西に送った場合の料金

ヤマト運輸は、長辺・短辺・高さの合計サイズと配送地域によって料金が変わる料金体系です。

佐川急便は、他の宅配業者にはない大きいサイズの対応が可能です。規定サイズに収まらないほど大きい場合は、引越しサービスでの対応となります。

ゆうパックはどのサイズであっても重さが25kg以下まで発送できます。小さくて重い荷物を送る場合に便利です。

西濃運輸はミニ便で配送可能なのがP・S・M・Lサイズの4つです。
Pサイズの3辺合計は60cm、Sサイズは70cm、Mサイズは100cm、Lサイズは130cmとなっており、130cmを超える荷物は特急便での対応となります。

福山通運は上記のフクツー宅配便以外に法人契約で利用できる「パーセルワン」があります。
パーセルワンでは上記料金から約500円安くなるため、安く発送したい法人の方にはおすすめです。

各宅配業者の特徴

宅配業者によって違うのは運賃だけではなく、それぞれ独自の強みがあります。

ここではヤマト運輸・佐川急便・日本郵政・西濃運輸・福山通運それぞれの特徴についてご紹介します。

ヤマト運輸

ヤマト運輸は、宅配便を主力とする貨物運送会社です。「クロネコヤマト」という名を知らない人はいないでしょう。
配送業を軸に、個人・法人問わず幅広く様々なサービスを提供しています。

大きな特徴は、拠点を細分化しているため、配達のスピードが業界内屈指であること。
顧客へ商品が届くまでのスピードを重視するECサイトで利用するには適したサービスといえます。

長辺・短辺・高さの合計が60cm未満の荷物は「宅急便コンパクト」、冷蔵・冷凍品は「クール宅急便」、夕方発送で翌日10時までに届ける「宅急便タイムサービス」など多種多様なサービスを展開しているので、用途に合ったサービスが選べます。

更に車の配送も行え、海外発送やレジャー施設への発送にも対応しています。サービスの品質はもちろん、破損や紛失が少ないなど輸送品質も高い運送会社です。

荷物を宅急便センター・取扱店・コンビニエンスストアへ直接持ち込むと、荷物1個につき100円割引されます。他にも、クロネコメンバーズに登録し、指定の送り状を貼って直営店に持ち込むと150円割引、往復宅急便を利用すると復路の料金から100円割引、ヤマト運輸独自のプリペイド型電子マネーで支払うと宅急便料金から10%または15%割引といったサービスがあります。

佐川急便株式会社

佐川急便は、宅配便事業を主に行っているSGホールディングス傘下の運送業者です。主要宅配サービスは「飛脚宅配便」と呼ばれるもので、ヤマト運輸の宅急便と並んでスピーディな配達を行ってくれます。

特徴は、大きな荷物が配送できる「ラージサイズ便」があること。
長辺・短辺・高さの合計が160cm以上260cm以内・重量50kg以内の荷物に対応しています。
他にもハンガーをつけたまま発送できる「飛脚ハンガー便」、冷蔵・冷凍品を送るための「飛脚クール便」などがあります。

法人として契約すると割引や送り状発行などの便利なサービスが利用可能です。ヤマト運輸同様、営業所・取次店へ直接荷物を持ち込むと1個につき100円割引されます。
他にも、一度に発送する量に応じて割引する「まとめ発送割引」があります。11個~50個で10%、51個~100個で15%、101個~500個で20%、501個以上で30%割引されます。

日本郵政

日本郵政は、日本郵政グループの持株会社として設立された会社です。子会社として日本郵便・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険などを持っています。

主な宅配サービスは「ゆうパック」で、日本全国どこの郵便局からでも発送できます。宅配業者の中でもっとも営業所の数が多いため利用しやすく、荷物の持ち込みや営業所止めも行いやすいのが大きな特徴です。

また、荷物の内容ごとにサービスが展開されていることも特徴の1つです。
書籍やCD・DVDなど専用の「ゆうメール」、25kg以上30kg以下の荷物に対応する「重量ゆうパック」、冷蔵物用の「チルドゆうパック」など、それぞれのニーズに合ったサービスが展開されています。

郵便局またはゆうパック取扱所へ直接荷物を持ち込むと、1個につき120円割引されます。他にも、同じ種類・宛先の荷物を同時に2個以上発送すると60円割引、ゆうパックスマホ割アプリの利用で180円割引といったサービスがあります。

西濃運輸

西濃運輸は、岐阜県大垣市に本社を置く運送会社です。戦後いち早く長距離路線トラックを走らせたことで知られています。

主要宅配サービスは「カンガルー特急便」と呼ばれるもので、大きい荷物から複数の小口の荷物まで幅広く対応しています。

長辺・短辺・高さによるサイズ規定はなく、重さと距離で料金が決まり、最大重量は1500kgと業界トップクラスの対応を誇ります。

法人契約すると、お届け時に代金回収、送り状発行の代行といったサービスが受けられます。注意点は、個人宛のカンガルー宅配便は細かく時間指定ができないことです。事業所宛のカンガルーミニ便であれば、午前と午後の2種類から選択できます。
時間指定が細かくできないことはマイナスに感じますが、西濃運輸では緊急性の高いものを優先するという考えを持っているため、このような体系になっています。企業向けには、翌朝9時までに届けるカンガルースーパー9というサービスがあります。

福山通運

福山通運は、広島県福山市に本社を置く運送会社です。トラックによる貨物輸送をメインとしています。

主要宅配サービスは「フクツー宅配便」と呼ばれるもので、荷物のサイズ・重さ・配送先をもとに料金が決まります。また、法人のみが利用可能な「パーセルワン」というサービスもあります。法人から法人への宅配のみになりますが、フクツー宅配便と全く同じ大きさ・重さの荷物を低価格で発送できます。

さらに法人のみのサービスとして「ジェットオーバーナイトサービス」があり、こちらは通常の時間帯指定以外に配達するサービスで、以下3つの種類があります。

  • 超特急便8EXPRESS(翌朝8時までに配送)
  • タイムリー配達9EXPRESS(翌日の午前9時までに配送)
  • ビジネス便10EXPRESS(翌日の午前10時までに配送)

利用の始め方や料金などの詳細は、直接営業所に問い合わせるかセールスドライバーに連絡する必要があります。

結局どこの宅配業者を選ぶべき?

各宅配業者の料金や特徴をご紹介しましたが、結局はどこを利用すればいいか迷いますよね。

ここでは以下4つのパターンごとに、利用するべき宅配業者をご紹介します。

  • 厚さ3cm以内と小さい場合
  • 60サイズ
  • 60サイズ以上
  • 30kg以上と重い場合

厚さ3cm以内と小さい場合

厚さ3㎝以内は、CDや薄めの本、Tシャツなど薄めの衣料品の発送によく使われるサイズです。
重さも1kgを超えることは考えにくいでしょう。

そのため、日本郵便の「ゆうメール」や「クリックポスト」がおすすめです。
ゆうメールは書籍やCD・DVD向きですし、クリックポストはポスト投函が可能かつ追跡を行えるため安心して発送できます。

60サイズ

60サイズとは、3辺の合計が60cm以内のものです。

50g以内の軽いものであれば、日本郵便の定形外郵便で120円(規格内料金)が安くてベストですが、追跡ができません。
原価が高く再配達リスクを考え、赤字になりそうであれば利用しないほうがいいでしょう。

そのため縦20cm・横25cm・高さ5cmの専用BOX(料金70円)で発送できる宅急便コンパクトや、佐川急便の飛脚宅配便を利用するほうが安くておすすめです。

60サイズ以上

60サイズよりも大きいものとなると、大きくなるにつれ日本郵便のゆうパックが一番安く利用できます。

ただし、180サイズ以上になると佐川急便の飛躍宅配便でないと発送できませんし、割引を使うことで他の宅配業者のほうが安く利用できる場合があります。

30kg以上と重い場合

30kg以上の重い荷物の場合、佐川急便のラージサイズ便であれば安く利用できます。
ラージサイズ便は50kgまで対応可能です。

以前はヤマト運輸のヤマト便が180kgまで対応していましたが、現在は30kgまでとなっています。

発送料金を安く抑えるポイントは運送会社と法人契約を結ぶ方法とは?送料を安く抑えるポイントも紹介でも詳しく解説しています!
宅配業者と契約を結ぶ方法なども分かるので併せて読んでみてください。

【まとめ】自社に適した宅配業者を選択しよう

今回は各宅配業者の料金や特徴を解説しました。比較表を見れば宅配内容によってどの業者が安いのか一目瞭然ですね。

大きいサイズに対応していたり、小さい・軽いものの発送に適したサービスがあったりなど、宅配業者によって様々な特徴があります。

ただ、業者選定をするうえで安さだけを考えることは避けましょう。

今回紹介した大手5社であれば基本的に安心ですが、「安心した発送ができるか」「自社の商品やニーズに合っているか」「商品のイメージに合っているか」なども考えた上で選ぶようにするのがポイントです。

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