海外から商品を仕入れる方法には、購入から検品・発送まで依頼する「輸入代行」と、海外倉庫で荷物を受け取って日本へ送る「海外転送」があります。似ているようで、依頼できる範囲は同じではありません。

本記事では、2026年9月21日時点で公式サイトとサービス内容を確認できた事業者を、中国仕入れ向けとアメリカ仕入れ向けに分けて紹介します。実際の料金は、商品、重量、容積、配送方法、検品、為替などで変わるため、手数料率だけで順位付けはしていません。

2026年更新の重要事項
旧記事で紹介していた「THE直行便」の旧リンク先は、現在、輸入代行とは異なる内容のサイトになっています。誤誘導を防ぐため、今回の比較対象から削除しました。

最初に確認:輸入代行と海外転送の違い

種類 主な業務 向いている人
購入代行 海外ショップでの注文・決済を代行 海外決済や現地語での交渉が難しい人
輸入代行 購入、検品、梱包、国際発送などを一括支援 中国仕入れやOEM、事業用の継続仕入れを行う人
海外転送 利用者が購入し、海外倉庫から日本へ転送 米国住所が必要、複数荷物を同梱したい人

海外転送サービスでは、原則として商品の選定・購入・法令確認は利用者側の責任です。購入代行機能が別に用意されている場合もありますが、標準サービスに含まれるとは限りません。

2026年に比較した7サービス

サービス 主な地域 サービスの性格 確認した主な特徴
中国輸入代行-誠 中国 輸入・購入代行 日本語システム、検品、FBA納品、OEM等
淘太郎(タオタロウ) 中国 輸入・購入代行 義烏倉庫、検品、OEM、FBA直送等
イーウーマート 中国 輸入代行 個人・物販事業者向け、中国仕入れ・検品
MyUS 米国・英国 海外転送 米英住所、荷物の同梱、国際発送
Shipito 米国 海外転送・購入支援 米国住所、同梱、追加梱包、購入支援
Stackry 米国 海外転送 米国住所、同梱、複数配送会社
Fishisfast 米国 海外転送 米国倉庫からの国際転送

この表は「優劣ランキング」ではありません。中国で商品を仕入れてAmazon
FBAへ納品したい場合と、アメリカのショップから少量転送したい場合では、選ぶサービスが異なります。

中国仕入れ向けの輸入代行3社

1. 中国輸入代行-誠

「誠」は、タオバオや1688.comなどからの買付、検品、国際発送、FBA納品、OEM・ODMなどを案内している中国輸入代行サービスです。公式サイトでは月額会費0円とされ、購入代行の買付手数料は同一SKUの1点目と2点目以降で計算方法が異なります。

料金だけを切り取らず、商品代金、中国国内送料、検品・梱包、国際送料、為替条件、関税・輸入消費税まで含めて見積もりましょう。

向いているケース:

  • 中国輸入を小さく試したい
  • 日本語の注文システムを使いたい
  • 検品、FBA納品、OEMまで相談したい

公式サイト:中国輸入代行-誠

2. 淘太郎(タオタロウ)

淘太郎は、中国商品の買付、義烏の倉庫での検品、OEM、Amazon
FBAへの直送などを案内しています。検品の内容は、数量・色などの基本確認と、商材に応じた詳細確認を分けて考える必要があります。

「検品あり」という表示だけで判断せず、縫製、通電、サイズ、セット内容、JANラベルなど、自社が必要とする検品項目を事前に書面で確認してください。

向いているケース:

  • 義烏周辺の商品を扱う
  • 検品やOEMも依頼したい
  • FBA直送を検討している

公式サイト:淘太郎

3. イーウーマート

イーウーマートは、ワールドマートグループが提供する個人・物販事業者向けの中国輸入代行サービスです。公式サイトでは中国仕入れ、検品、Amazon物販向けの運用を案内しています。

月額費用や代行手数料だけでなく、検品範囲、国際送料、担当体制、FBA納品に必要な作業費まで確認して比較しましょう。

向いているケース:

  • Amazon物販を前提に中国から仕入れたい
  • 検品体制を重視したい
  • 継続的に仕入れる予定がある

公式サイト:ワールドマートグループ

アメリカ仕入れ向けの海外転送4社

4. MyUS

MyUSは、米国・英国の配送先住所、荷物の同梱、国際発送を提供する海外転送サービスです。公式サイトには無料登録と有料会員があり、有料会員の料金や無料保管期間などは変更される可能性があります。

日本向け送料は、発送時点の荷物サイズ・重量と配送会社でシミュレーションしてください。

公式サイト:MyUS

5. Shipito

Shipitoは、米国住所の発行、荷物の同梱、写真撮影、追加梱包、国際発送などを提供しています。購入支援機能もありますが、利用条件と手数料は通常の転送とは分けて確認が必要です。

公式サイトでは日本も発送先として選択できます。商品によっては配送会社の危険物規則や日本の輸入規制により発送できません。

公式サイト:Shipito

6. Stackry

Stackryは、無料の米国住所、荷物の保管・同梱、DHL・FedEx・USPS等を利用した国際発送を案内しています。公式サイトでは日本が発送対象国として掲載されています。

同梱によって箱数を減らせても、容積重量が増えると想定より送料が下がらない場合があります。同梱前後の見積もりを比較しましょう。

公式サイト:Stackry

7. Fishisfast

Fishisfastは、米国倉庫で荷物を受け取り、海外へ転送するサービスです。利用前に、日本向けに選べる配送方法、保管期間、同梱・追加梱包の料金、補償条件を確認してください。

公式サイト:Fishisfast

手数料率ではなく「日本到着までの総額」で比較する

輸入原価は、次の式で考えます。

輸入原価=商品代金+現地送料+代行・転送費+検品・梱包費+国際送料+決済・為替コスト+関税+輸入消費税+国内送料

比較するときは、同じ商品・数量・納期条件を各社へ提示します。月額無料でも1注文ごとの手数料がかかる場合があり、代行手数料無料でも為替レートやオプション費用を含めると総額が高くなることがあります。

EC事業者が確認すべき8項目

  1. 購入代行まで必要か、転送だけでよいか
  2. 検品で何をどこまで確認するか
  3. 不良品発見時に現地返品できるか
  4. 実重量と容積重量のどちらで送料を計算するか
  5. FBA・外部倉庫へ直接納品できるか
  6. 輸送中の破損・紛失補償はどこまでか
  7. 為替レートと決済手数料を注文前に確認できるか
  8. 輸入規制や知的財産権を誰が確認するか

輸入できない・販売できない商品に注意

代行業者が購入できても、日本で合法的に輸入・販売できるとは限りません。医薬品・化粧品、食品・食器、電気用品、無線機器、乳幼児用品、ブランド品などは、商品によって許可、届出、表示、技術基準、知的財産権の確認が必要です。

また、個人使用を前提とする個人輸入と、販売目的の商用輸入は同じ扱いではありません。ECで販売する商品は、税関、所管省庁、通関業者などの一次情報を確認してください。

失敗しにくい選び方

最初から大量発注せず、少量のテスト注文を行います。その際、連絡速度、検品写真、梱包状態、追跡、請求明細、到着日数、不良時の対応を記録します。

2〜3社を同じ条件で試すと、公開料金だけでは分からない実務品質を比較できます。最安値よりも、利益計算を再現でき、トラブル時の責任範囲が明確な業者を選ぶことが重要です。

まとめ

中国輸入では、購入・検品・FBA納品・OEMまでの対応範囲が重要です。アメリカからの仕入れでは、転送住所、同梱、保管期間、容積重量、配送会社の選択肢を確認しましょう。

業者名だけで決めず、同じ商品の日本到着までの総額と、問題発生時の対応条件を比較してください。

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参照した一次情報

ファクトチェック実施報告(2026年現在の最新トレンド・仕様との整合性確認済み)
2026年9月21日に各サービスの公式サイトを確認。旧記事のサービス名、リンク先、料金表を再検品し、輸入代行と海外転送を区別した。旧「THE直行便」リンクは現在別内容のサイトになっているため削除。変動する送料・為替・オプション料金は固定的に断定せず、利用直前の見積もり確認を前提とした。