ECサイトを運営している人の中には、在庫管理に困っているという人もいらっしゃるのではないでしょうか。物が今何点あるのか、あとどれぐらいでなくなるのか、いつ発注しようか・・・・・・
在庫管理は単純に見えて意外に考えることが多く、複雑に感じることも多いものです。
そこで今回は、在庫管理をもっと簡単に、かつ効率化するためにおすすめのアプリ・サービスをご紹介します。この記事を読めば在庫管理の効率化が図れ、快適なECサイト運営が実現できますよ!
在庫管理アプリ・サービスとは?
在庫管理アプリとは、スマートフォンやタブレットを使って在庫の管理や棚卸しなどができるシステムのことです。
アプリによってできることに違いはありますが、スマホカメラを利用した商品登録や棚卸し、商品の写真登録、QRコード、バーコードとの在庫データの関連付けなどが可能です。手軽に利用できて簡単に始められるため、さまざまな店舗で導入が進んでいます。
特に、今までアナログで在庫管理をしていた店舗や、小規模なECサイトを運営している人にとっては業務効率化に適したツールです。
在庫管理アプリ・サービスを利用するメリット
在庫管理アプリは、利用する際の手軽さが最大のメリットです。
スマートフォンやタブレットさえあれば使えるため、新たに設備を整える必要がありません。
また、PCも使わないため場所を選ぶことなく利用できます。
誰にでも使いやすく設計されているものも多いため、手軽で誰でも簡単に使えます。更に、余計な機能が付いていない分、分かりやすいのも大きな特徴です。
複雑な在庫管理のシステムを使いたくない・スムーズに在庫管理がしたいという人に向いているでしょう。
在庫管理アプリ・サービスを利用する際の注意点
アプリで在庫管理を行うのに向いているのは、あくまでも小規模な小売店やECサイトです。
多くの在庫を抱える規模の大きい企業では、かえって業務の妨げになる可能性があります。
特に無料アプリだと、在庫数に制限がある場合も少なくありません。
在庫数が多いのであれば有料アプリを利用したほうが、業務もスムーズに行えるでしょう。
また、在庫管理アプリを利用する際には、自社が特に解決したいと思っている課題を明らかにしておくべきです。例えば在庫を記録する時間を短縮したいのなら記録機能が優れているものを選ぶ。
在庫数を特定の担当者しか把握していない状況を解決したのなら、誰にとっても使いやすい使用感のものを選ぶなどすれば、課題解決が目指せるでしょう。
【無料編】在庫管理アプリ・サービス5選
無料の在庫管理アプリであれば、初めて在庫管理システムを導入する場合でも費用を負担することなく、在庫管理システムを体験できます。体験してみて使えそうならそのまま利用すればいいですし、難しければ有料に変えるなどを考えてみるといいでしょう。
ここからは、無料で使える以下5つの在庫管理アプリをご紹介します。
- Amazon出品者におすすめ「Amazon Seller」
- プライベートでも使える「monoca」
- 無料の在庫管理アプリの代表「ロジクラ」
- オフィス備品の管理にも使える「Tana」
- 海外向けのECサイトにぴったり「バーコード スキャナーと在庫管理」
Amazon Seller
- アプリ名:Amazon Seller
- 料金:無料
Amazon Sellerは在庫管理だけでなく、出品や返品管理・売上予測などができるアプリです。
在庫管理に必要な一通りの機能を網羅しています。
在庫管理だけに留まらない機能性の高さなどから、Amazonに出品しているという方であれば非常に便利に感じるアプリといえるでしょう。
monoca
- アプリ名:monoca
- 料金:無料
monocaは書籍・家電・ゲームなど、登録できる物の種類が豊富な在庫管理アプリです。
カテゴリがカスタマイズでき、日用品や消耗品なども管理がしやすいためプライベートで使う人も多いです。
物の登録はバーコード撮影やネット検索などから自動入力できるため、手打ちで文字を入力する必要がありません。
グループ内で在庫を共有できるので、複数人で使いたい場合にも便利です。
ロジクラ
- アプリ名:ロジクラ
- 料金:無料
ロジクラは、複数人や複数拠点の在庫管理を一元化できるアプリです。
iPhoneでバーコードを読み取るだけで検品が可能で、さらに送り状や納品書の作成もできます。在庫管理だけでなく、入出荷作業も手軽に行えることがロジクラの大きなポイントです。
棚卸しもスマホのバーコードスキャンできるため、作業効率が上がります。
Tana
- アプリ名:Tana
- 料金:無料
Tanaは、スマホアプリ版であればバーコードを読むだけで在庫管理ができるサービスです。
専用のハンディターミナルを購入する必要がなくなるため、コストの削減にもつなげられます。
在庫の入れ替えが簡単で、在庫データが自動的にバックアップされるところが最大のメリットです。
また、在庫を複数人で共有できるため、担当者が離れた拠点にいても簡単に在庫状況が把握できます。
バーコード スキャナーと在庫管理
- アプリ名:バーコード スキャナーと在庫管理
- 料金:無料
バーコード スキャナーと在庫管理は、バーコードをスキャンして在庫管理ができるアプリです。
複数通貨に対応しているため、海外向けのECサイトに向いています。iCloudと連携しており、データを手元におけるため安心して利用できます。
【有料編】在庫管理アプリ・サービス7選
有料版を利用することで、無料版と比べるとより利便性を感じられることもあります。
ここからは、無料で使える以下7つの在庫管理アプリをご紹介します。
- 在庫の自動調整が可能「クロスマ」
- 在庫切れを予測しアラート通知も設定できる「ユビレジ 在庫管理(旧StockScan)」
- 低価格ながらも機能充実「ナノ倉庫 – 在庫及び販売の管理」
- タグ付け機能や複製機能あり「在庫管理Pro」
- 売上分析もできる「NEXPO POSレジ」
- 小規模企業向け「i在庫管理」
- シンプルで使いやすい「ZAICO(スマート在庫管理)」
クロスマ
- アプリ名:クロスマ
- 料金:初期費用15,000円 月額費用:10,000円~
クロスマは、在庫管理はもちろん商品の出品から出荷管理までの全ての業務に対応できるアプリです。Amazonの倉庫と連携しているため、重複注文を防げます。
在庫調整ルールを設定することで、10〜20分間隔で在庫数を自動調整できます。
また、在庫数が0になった商品は、商品ページが非表示になるよう設定も可能です。
ユビレジ 在庫管理(旧StockScan)
- アプリ名:ユビレジ 在庫管理
- 料金:月額4,500円~
ユビレジ在庫管理は、クラウドで在庫が管理できるアプリです。
バーコードスキャンで管理できるため、ミスを抑えながら作業時間を減らせます。
データ自動集計や、発注書の作成などさまざまな機能が搭載されています。
また、日々の在庫変動から在庫切れを予測し、切れそうなタイミングでアラート通知してくれます。
ナノ倉庫 – 在庫及び販売の管理
- アプリ名:ナノ倉庫 – 在庫及び販売の管理
- 料金:370円(買い切り)
ナノ倉庫は、スマホで在庫管理ができるアプリです。
370円と低価格で導入可能です。低価格でありながらも、カタログ管理やスキャン機能など在庫管理に必要な基本機能はしっかり搭載されています。
メールやiCloudと連携してスムーズな管理が可能です。
在庫管理Pro
- アプリ名:在庫管理Pro
- 料金:初期費用1,200円(月額費用はなし)
在庫管理Proは、YahooショッピングなどのECサイトから商品情報を取得できるアプリです。文字入力や商品画像の取得の手間が省けるため、作業効率がアップします。
タグ付け機能や複製機能など他のアプリにはない機能もあり、簡単に在庫管理が可能です。
また、Googleドライブ上にデータを保存できるため、バックアップ対策もしっかり行えます。
NEXPO POSレジ
- アプリ名:NEXPO POSレジ
- 料金:月額2940円~
NEXPO POSレジは、iPadを使って在庫管理や売上分析ができるアプリです。
在庫管理以外にも顧客管理や商品管理など幅広く利用できるアプリですが、操作は簡単で使いやすいです。
実際に店舗で働くスタッフの声を基に開発されているアプリのため、スタッフの業務負担を軽減するような仕組みになっています。
i在庫管理
- アプリ名:i在庫管理
- 料金:730円(買い切り)
i在庫管理は、小規模企業向けの在庫管理アプリです。
在庫切れが発生しそうなものにはマークが表示されるため、発注のミスが減らせれます。
また、在庫推移や予定在庫の変動をグラフで表示できます。
ZAICO(スマート在庫管理)
- アプリ名:ZAICO
- 料金:月額980円~
ZAICOは、カメラでバーコードをスキャンするだけで在庫管理ができるアプリです。シンプルで使いやすい操作性から、100,000人以上のユーザーから導入されています。
画面表示が見やすく操作もしやすいため、初めて使う人でも安心して導入可能です。
無料でも始められますが、有料でも月額980円~と費用が安めなのも嬉しいポイントです。
在庫管理アプリ・サービスを選ぶ際のポイント
在庫管理アプリを選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
- 現場スタッフが使いやすい在庫管理アプリか
- 自社がやりたいことができるか
- サポート体制は万全か
一つずつ見ていきましょう。
現場スタッフが使いやすい在庫管理アプリか
現状、物流倉庫での人材確保は難しくなっているため、実際に業務を行うスタッフは未経験が多いです。経験がなくてもとにかく人が欲しいと考えるぐらい、人手不足の問題は深刻化しています。
特に最近は、高齢者や日本語に不慣れな外国人など多様な人材の確保が求められています。
よって、初めての業務でもすぐに慣れて操作できるデザインが重要視されています。
自社がやりたいことができるか
「受注管理システムと連携させたい」「複数人で在庫管理を共有したい」など自社がやりたいと思っていることが実現できるかどうかはとても重要です。
導入してから思っていたことができない、できると思っていたのにできないといった事態に陥らないよう、無料トライアルなどでじっくり検討しましょう。
サポート体制は万全か
クラウドで管理するタイプであれば、データはクラウドにて運用されています。
セキュリティ対策は万全とはいえ、企業の大事な管理データを社外に託すことになります。
万が一何かあったときのために、すぐ対応してもらえる窓口が用意されているか確認しておきましょう。
また、クラウドサーバーが日々メンテナンスをしているかどうかも大事なポイントです。
サイバー攻撃をしてくる悪い人間は、日々手法を変えながら大事なデータを狙ってきます。
在庫管理サーバの運用会社が、こまめにメンテナンスをしているか確認しておきましょう。
まとめ
今回は、おすすめの在庫管理アプリ・サービスをご紹介しました。
在庫管理アプリ・サービスは数多くあります。
クラウド管理ができる、バーコードスキャンが可能、在庫切れのアラート通知などできることも様々です。アプリ・サービスの特徴を知り、更に現場スタッフが使いやすいか、自社がやりたいことを実現できるか、サポート体制は万全かなども踏まえた上で、自社に合った在庫管理アプリ・サービスを導入しましょう。
今回ご紹介した在庫管理システムを導入することで、在庫管理のコスト削減や業務の効率化に繋がれば幸いです。