「ライブコマースに興味があるけれど、はじめ方がわからない」とお考えの方も多いはず。
今回のテーマは、ライブコマースの始め方を企業のEC担当者向けに解説します。
ライブコマースとは?
すでにライブコマースの意味や仕組みは知っている方も多いとはおもいますが、ライブコマースのおさらいです。
ライブコマースとは、ライブ配信とECサイトを組み合わせた販売手法のことを意味しています。
これまではECサイトで気になる商品を見つけても、「サイズ感が分からない」「実際に着用したときのイメージが湧きづらい」などの理由から購入を踏みとどまるケースが多く発生していました。
一方、ライブコマースでは視聴者がリアルタイムに質問やコメントをしながら商品を購入できるので、自宅にいながらまるで店舗に訪れたような感覚でショッピングを楽しむことができるようになりました。
ライブコマースでは販売者と購入者の双方向のコミュニケーションが生まれることで、買い手の不安や疑問を解消することができます。
さらには、ショップスタッフ同士の会話なども聞くことができ、店舗やECサイトでのショッピングとは異なる販売方法として注目されています。
ライブコマースの始め方
ステップ① 商品と配信方法を決定する
現在、ライブコマースではさまざまな商品が取引されています。
特にライブコマースと相性が良いといわれているのはファッション、コスメ、フードなどのジャンルです。
ファッションやコスメの場合はECサイトでは分からなかった着心地や使用感をリアルタイムに質問できますし、フードの場合も動画映えするという理由から、ライブコマースに適しているといえます。
一方、ライブコマースは双方向にコミュニケーションができるテレビショッピングと例えられることが多いですが、ライブコマースは年齢層が高い人向けの商品とは相性が悪いので注意が必要です。
ライブコマースはSNSのライブ配信などで既に馴染みのある人に向いているサービスであり、どちらかといえば若い人に向いている販売手法と言えます。
ライブコマースで売る商品が決まったら、次に配信方法を検討します。
配信方法は大きく「自社サイトで配信する方法」と「SNSやライブ配信アプリなどの既存のプラットフォームで配信する方法」の2つに分類されます。
商品の特性はもちろん、配信手法ごとのメリットやデメリット、予算などを踏まえながら配信手法を決定しましょう。それぞれの配信手法のメリット・デメリットは以下の通りです。
自社サイト | 既存サービス | |
メリット | ・商品やブランドの世界観を表現できる ・オリジナリティを出せる ・自社サイトへの集客につながる | ・すぐに始められる ・プラットフォーム自体に集客力がある |
デメリット | ・自社サイトへの集客が必須となるため、集客コストがかかる | ・自社サイトへの誘導がしづらい ・プラットフォームのユーザー属性によっては自社商品とのミスマッチが起きる |
ステップ② コンテンツを考える
売る商品・配信手法が決まったら、配信内容(コンテンツ)を検討します。ここが最もライブコマースにおいて重要な点です。
配信内容(コンテンツ)を検討する際のポイントは「出演者」と「配信テーマ」です。
出演者については、「自社のスタッフを活用するか、インフルエンサーやタレントを活用するのか」という2通りの選択肢があります。
配信テーマについても、視聴者が見たくなるような配信テーマを検討していきます。
配信テーマには制限はありませんが、より多くの視聴者が見たくなるような引きのあるテーマを考えていきます。
例えば、季節に応じたトレンド訴求、身長・パーソナルカラー・骨格スタイルといったパーソナルタイプ別の訴求など、視聴者が聞きたい・楽しめるテーマを設定していくことがポイントです。
ステップ③ ライブ配信の告知をする
ライブコマースは見てもらって初めて成立するものなので、告知についても計画を立てて効果的に実施する必要があります。
自社の持っているメディアを有効活用し、自社の既存顧客に告知することが挙げられます。自社サイトはもちろん、Twitter・Instagram・Facebook・LINEなどのSNS、メルマガなど、使えるメディアは余すところなく使いましょう。
より集客を強化する必要があれば、ライブコマースと親和性の高いWeb広告媒体を選定し、広告を展開するのも手法の1つです。もし、インフルエンサーやタレントを起用する場合は、インフルエンサーやタレントのSNSから告知してもらうのも効果的です。
まとめ
今回は「ライブコマースを始めたいけれど、どこから手をつけたら良いか分からない!」といったお悩みを解決するために、ライブコマースを始める際の3ステップについて解説しました。
ライブコマースは店舗やECサイトでのショッピングとはまた一味違った楽しさを顧客に届けることができる新しい販売手法で、今後も拡大していくことが予想されます。
ぜひこの機会にライブコマースを1つの販売方法として検討してみてはいかがでしょうか?