個人輸入代行というサービスは、複雑な手続きが必要となる個人輸入の懸念点を払拭してくれるサービスです。しかし、個人輸入代行の内容やシステム、メリットがわからないという方も少なくありません。
個人輸入代行は、購入者に代わって個人輸入の手続きを基本的にすべて行い、購入者のもとへと無事に商品が届くまで代行サポートしてくれるサービスです。英語や中国語などの語学力や手続き等を自力で行う必要はありません。
今回は個人輸入で買い物をしたい方に向けて、個人輸入代行の特徴やメリット、おすすめサービスを中心にご紹介していきます。
たとえば個人輸入で大量に海外製品を購入して、ECショップで販売したい方や、海外製品に注目しているものの個人輸入に不安があり挑戦できていないという方は選択肢のひとつとしてチェックしてみてください!
個人輸入代行で海外での買い物がスムーズになる
個人輸入代行を活用することで、アメリカや中国などの海外での買い物がスムーズになります。個人輸入の方法はいくつかありますが、もっとも効率的で安心できる方法が「個人輸入代行」の利用です。
個人輸入に必要な手続き、英語力、トラブル時の対応、関税知識、配送エリアの確認などすべて代行業者に任せることができるため、購入者本は商品が手元に届くのを待つだけになります。
個人輸入とは
個人輸入とは「外国の製品を個人で使用することを目的として、海外小売店、メーカーなどから、個人が直接購入すること」です。
しかし、国境を超えた国でオンラインの買い物を行う場合、英語での購入手続きや関税の理解、配送エリアの確認等も必要となります。
万が一、トラブルがあった場合にも輸入する本人が対応しなくてはならないため語学力だけでなく輸入関連の知識も持ち合わせておきたいところです。
個人輸入の増加
個人輸入が増加した背景には、インターネットの普及があげられます。また、スマホやパソコンの利用が当たり前になった現代において、日本国内だけでなく世界中の店舗から買い物が可能となりました。
また、個人レベルでECショップの運営を行うビジネスも盛り上がっていて、ますます個人輸入を行うケースが増えています。
個人輸入のメリット
- 日本の通販では買えないものが買える
- 世界的に話題の最新製品が買える
- より安く同等商品を購入できる
個人輸入のデメリット
- すべての手続きをする必要性
- 言語の不安
- 送付先が対象外
- トラブル時の対応
- 費用がかかる
- 国内発行のクレカ使用できない場合
- 送料が高くなりがち
外国の通販で買い物する方法
- 日本に郵送できるサイト
- 送付可能な住所を持つ知人に頼む
- 個人輸入代行を使う
- 商品転送サービスを使う
とくに、日本への配送を行っていない通販を利用して買い物をしたい場合には、個人輸入代行や商品転送サービスを利用するとよいでしょう。
個人輸入代行とは
個人向けの輸入代行とは、輸入に必要な煩雑な手続きや税関連の対応をすべて代行業者に任せて購入することができるサービスです。
個人輸入代行を利用することで、外国語に不安がある場合や関税知識がない場合、複雑な手続きをしたくないという場合でも、業者が代行しておこなってくれます。
商品が手元に届くのを待つだけで、外国の通販を利用して買い物がスムーズにできるようになります。
個人輸入代行のメリット
- 複雑な手続きをすべて業者が代行して行ってくれる
- 英語が不安な場合でも、心配ない
- トラブル対応も任せられる
- 外国の店舗に自分のクレジットカード情報を提供しなくても購入できる
- 個人で輸入する場合には対応できないクレジットカードでも購入できる
個人輸入代行業の違法に注意
個人輸入代行について、厚生労働省は平成14年8月に個人輸入代行業の指導・取締り等に関する注意喚起を行いました。これは本来、日本では承認されていない医薬品を輸入代行業者を通じて購入し、健康被害事例が生じたためです。
承認されていない医薬品やダイエット用健康食品等を輸入した場合は、薬事法(昭和35年法律第145号)に違反する行為に該当する場合があります。
医薬品の無許可輸入に該当する事例等を明確化しているため、不安な場合には必ず違法に該当しないかどうかを確認するようにしましょう。
参考文献 1:「個人輸入代行業の指導・取締り等について」厚生労働省㏋
参考文献 2:『薬事法』(昭和35年法律第145号)
商品転送サービスとは
商品転送サービスとは、日本や海外への配送を行っていない通販などを利用したい際に、業者が持っている配送エリア内の住所を利用して商品を一時配送し、転送サービス業者が自分の手元へ転送してくれるサービスです。
購入や諸々の手続き等は自分で行いますが、日本が配送エリアにない場合などに、業者の住所や業者の倉庫といった、配送エリア内の住所を借りることで購入することが可能になります。
商品転送サービスのメリット
- 複数店舗で購入した商品をまとめて配送してもらえる
- 店舗から日本への配送料が高額な場合、送料を節約できることがある
- 商品が発送される前に、内容を確認してもらえる場合もある
個人輸入代行と商品転送サービスの違い
個人輸入代行と商品転送サービスの違いについては、購入から手元へ届くまでの手続きをすべて代行してくれる個人輸入代行に対し、購入手続き等はすべて自分で行ったうえで配送可能な住所を得ることができるのが商品転送サービスです。
自分で行う手続きに大きな差がありますが、英語の対応や関税、トラブル対応などに不安がある場合には個人輸入代行を利用するのが安心です。
個人輸入代行はECショップを運営している場合もおすすめ
個人輸入代行を検討している方のなかには、自分でECショップを運営していて、外国の店舗から大量に購入したいものの、購入手続きが面倒でできていないという方も少なくありません。
個人輸入代行は、個人レベルでの買い物だけでなく、ECショップ運営をする個人事業主や法人にもおすすめです。
輸入にかかわるすべての手続き等を代行業者に任せることで、本業に専念できるようになるからです。本来は集客や戦略を立てることに時間を使うことが大切ですが、販売するための商品の輸入手続きに時間が取られてしまいがちです。
そもそも輸入手続きに不安があり個人輸入ができていないという場合にも新たな仕入れ先としての選択肢が広がります。
個人輸入代行業者のおすすめ5選(アメリカ・中国)
US BUYER(ユーエスバイヤー)
US BUYERはアメリカからの輸入代行を行う、日本向けの輸入代行サービスです。転送サービス、eBay入札代行や電話での購入代行にも対応しています。料金プランは無料で、利用するサービスに応じて料金が発生する仕組みです。
日本のサービスであるため、もちろん日本語対応しており、会員プランは無料であるため安心して使い始めることができるでしょう。複数の商品をまとめて購入することも可能です。
参考サイト:US BUYER
OPAS(オパス)
OPASはアメリカの転送サービスですが、日本語対応をしており、代行購入も行っています。世界220箇所以上へ発送している実績も信頼して利用できる点と言えるでしょう。
3種類の会員プランを展開していて、基本会員でも免税倉庫を利用できるため、日本への配送を行っていないショップでの買い物も可能になります。
参考サイト:OPAS
イーウーマート
イーウーマートは、中国からの輸入代行を行っています。輸入の際に商品の状態を確認できないという懸念点に対して、独自の検品システムにより不良品を防ぐ仕組みが整っているため安心して利用できるサービスです。
また、ECショップとしてAmazonに出店している場合は、AmazonのFBA直送サービスにも対応しているため、自宅や保有倉庫へ在庫を貯めずに直接顧客のもとへと自動発送できる点も魅力のひとつです。
参考サイト:イーウーマート
中国輸入代行 誠
中国輸入代行 誠は、中国の輸入代行サービスですが、輸入代行だけでなく、OEMやODM生産、各国向けの国際転送なども行っています。輸入代行では、「タオバオ」や「アリババ」などをはじめとした人気インターネットモールで、購入代行が可能です。
とくに、タオバオでは無在庫出品をしている出品者もおり、実際には在庫がないという場合もあります。誠を利用することで、事前にタオバオで在庫有無の確認ができるため、在庫切れに伴う時間のロスを防ぐことが可能です。
参考サイト:中国輸入代行 誠
タオバオ新幹線
タオバオ新幹線は、中国のタオバオやアリババにおける輸入代行を行うサービスです。代行手数料は業界最安値水準として500円からで提供しています。また、リアルタイムでチャットによる問い合わせができるため、安心して代行依頼することができるでしょう。
購入した商品が不良品でないかどうかの簡易検品と出荷業務で、丁寧に購入商品をお手元に届けてくれるでしょう。
参考サイト:タオバオ新幹線
ECショップ運営における集客を拡大する方法
対面営業
対面で法人や個人向けに営業活動を行い、ECショップの魅力を直接伝える方法です。知り合いや人脈を活用して、直接話をすることで信頼関係を構築し、契約や購入に発展させていきます。
SNS
SNSを通してECショップの宣伝や集客を強化する方法も効果的です。日本の場合はTwitterやFacebook、Instagram、YouTubeが中心ですが、ターゲットとする層によっても適切なSNS箱となります。ターゲットが集まりやすいSNS使い分けてPRしてみましょう。
チラシや名刺を活用
地域密着型で店舗を運営していて、オンラインでも販売を行っている場合などは、チラシや名刺の活用もおすすめです。
目に留まるようなチラシを作成して認知をしてもらうことや、日頃から名刺を渡せる機会があれば、宣伝にもなるでしょう。
広告を活用
広告運用の知識がある場合には、有料で広告を掲載するのも効果があるでしょう。また広告運用を行う専門代理店などに相談してみるのもひとつです。しかし、有料の広告を出す場合には費用がかかるため、あらかじめ予算を決めておきましょう。
巨大ECサイト上での販売
自分で設立したECショップを運営しているだけの場合には、楽天やAmazonなどの巨大ECサイトのプラットフォームの活用も検討しましょう。まだ名が知れていないショップを運営している場合は、巨大ECサイトの集客力を借りて、売上を伸ばすことが期待できます。
HPやブログでPR
ECショップの集客には認知度の拡大が重要となります。HPやブログを活用して、ご自身の店舗のPRを活発に行いましょう。
HPやブログに人を集めたい場合には、検索キーワードを意識したSEO対策やターゲット層の理解が必要になります。自力で勉強をしながら対策するか、専門業者に頼むなどして認知度を高める対策を取りましょう。
まとめ
個人輸入代行サービスは、面倒な輸入手続きや語学力の不安、商品の確認など、個人輸入で懸念視されやすい問題点を解決してくれる便利なサービスです。
輸入代行を利用するメリットをおさらいしてみましょう。
- 複雑な手続きをすべて業者が代行してくれる
- 英語や中国語などが不安な場合に安心して任せられる
- トラブル対応も任せられる
- 外国の店舗に自分のクレジットカード情報を提供せずに購入できる
- 個人輸入よりも、対応できるクレジットカードの種類が増える
個人レベルでの買い物だけでなく、ビジネスとしてECショップの運営をしている場合には、個人輸入でかかる煩雑な手続きやトラブル対応などを任せることができます。
個人輸入代行では、大量購入してまとめて一括配送してもらうことや、サービスによっては倉庫直販ができる場合もあります。
ECショップ運営をスムーズに進め、拡大するためにも、個人輸入代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。