Prime
Day売上2倍、客単価17%増——韓国Wishcompanyは「売れている商品」ではなく新しい主役を選んだ

海外Amazonで伸びるブランドは、セール当日に値引きを強めるだけではありません。Prime
Dayの数週間前から「何を主役にするか」「誰に何を見せるか」「1注文あたりの購入額をどう上げるか」を分けて設計しています。

韓国の化粧品会社Wishcompanyが、スキンケアブランド「Dear,
Klairs」で行った施策は、その好例です。Amazon Ads公式事例によると、Prime
Dayの売上は2倍、新規ブランド顧客による売上は前月比149.12%増・前週比426.55%増、平均注文額は前年比17%増となりました。

この記事の結論:大型セールでは、既存の売れ筋に広告費を集中するだけでなく、伸ばしたい次期主力商品を1つ決め、UGC・動画・セット提案・段階割引を一つの導線として設計することが重要です。

数字で見る結果

指標 結果
Prime Day売上 2倍
新規ブランド顧客売上 前月比+149.12%、前週比+426.55%
取引金額 2倍
平均注文額 前年比+17%
Brand Store訪問者 +4,068%
Storeクリック率 9.30%

数値はAmazon
Ads公式事例に掲載されたWishcompany側の実績です。基準となる絶対額、広告費、利益率は公開されていないため、「同じ施策を行えば同じ伸び率になる」とは解釈できません。

課題:定番商品を伸ばすだけでは次の成長につながらない

当初、チームは実績のある「I’m From Rice Toner」をPrime
Dayの中心に据えることを検討していました。しかしCEOのPark Soung
Ho氏は、すでに売れている商品をさらに押すのではなく、成長余地のあるDear,
Klairsを新しい柱にする案を提示しました。

選ばれたのは「Blue Calming Cream」です。韓国内外の反応やK-beauty
Conferenceで得た知見を確認し、成分のシンプルさや使用後の実感が評価されていた商品を“ヒーロー商品”に決めました。

ここで重要なのは、商品選定が社内の思いつきではなかったことです。顧客の声、市場の勢い、商品便益の伝えやすさを確認したうえで、広告・Store・販促を1商品に集約しています。

実行した4つの施策

1.
UGC、ビフォーアフター、USP訴求をテスト

Wishcompanyは、ユーザー生成コンテンツ風の素材、使用前後を伝える素材、独自の価値を端的に示す素材をテストしました。最初から一つの“正解クリエイティブ”を決めず、反応の良い表現を見つけてPrime
Dayに寄せています。

日本のセラーが応用するなら、少なくとも次の3案を用意すると比較しやすくなります。

  • 使用場面がわかる画像・動画
  • 商品の違いを一言で示す画像
  • 購入前の不安に答える画像

2. Sponsored
Brands、動画、Amazon DSPを役割分担

検索結果で商品を見せるだけでなく、動画やディスプレイ広告で新規層に接触し、Brand
Storeへ送客しました。媒体を増やすこと自体が目的ではなく、認知・比較・購入の段階ごとに役割を分けた点がポイントです。

3.
バーチャルバンドルで買い合わせをつくる

単品値引きだけで終わらせず、関連商品をまとめて提案しました。広告で集めたアクセスを単品購入で終わらせないための設計です。

4.
段階割引で注文額を押し上げる

Wishcompanyの担当者Aileen氏は、60ドルを超える購入に追加10%割引を付ける段階的なプロモーションを実施したと説明しています。これがStore訪問者4,068%増、平均注文額17%増、クリック率9.30%という結果につながりました。

日本セラーがそのまま真似してはいけない点

Amazon.comとAmazon.co.jpでは、利用できる広告・プロモーション機能、適用条件、表示方法が異なる場合があります。また、化粧品のビフォーアフター表現や効能表現は、日本では薬機法・景品表示法との整合性確認が必要です。

「UGCが効いた」という表面だけを真似するのではなく、自社カテゴリで許容される表現と、Amazon.co.jpで現在利用できる販促機能を確認してください。

30日で実践する手順

  1. 売上上位ではなく、レビュー評価・粗利・在庫・伸び率から次期主力候補を3商品出す
  2. 顧客レビューを「購入理由」「不安」「利用場面」に分類する
  3. 3種類の画像・動画訴求を作り、小額でテストする
  4. 関連商品とセット購入の導線を設計する
  5. セール前に商品詳細ページ、A+、Brand Storeのメッセージを統一する
  6. 売上だけでなく、新規ブランド顧客比率と平均注文額を追う

この事例から学ぶべきこと

Wishcompanyの勝因は、広告費の大きさではありません。次の主役を決め、広告クリエイティブ、Store、セット提案、割引条件を同じ目的に合わせたことです。大型セールは在庫処分の場ではなく、次の売れ筋を育てる実験機会として使えます。

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一次情報

※本記事の数値は上記一次情報に基づきます。Amazon
Adsの事例は広告主提供データを含み、個別企業の成果であって将来の成果を保証するものではありません。

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