ネットショップ開業の際、まずは手軽にAmazonでの出店をお考えの方もいると思います。
Amazonでの出店はお手軽かつ安価にできるものの、具体的な出店方法やAmazonに出店する際のメリット・デメリット、出店した後にきちんと売上を上げる方法などがよくわからない方も多いでしょう。
この記事では、Amazonの出店方法やAmazonで出店する際のメリット・デメリット、Amazonで売上を上げるポイントについて紹介していきます。
個人で出品をお考えの方は以下の記事も参考にしてください!
Amazonの出店方法
Amazonに出店する方法は簡単です。
ここでは、出店に必要なものと出店〜商品販売の流れについて解説します。
出店に必要なもの
まずは出品用アカウント登録します。登録の際に下記が必要になりますのでご用意ください。
- 行政機関発行の顔写真付きの身分証明書(例:パスポートや運転免許証等)
- 過去180日以内に発行された取引明細書(例:ガス・電気・水道料金等の請求書)
- ビジネス用のEメールアドレスまたは既存のAmazonアカウント
- 電話番号
- 有効なクレジットカード
- 銀行口座番号(Amazonから売上金を受け取る口座)
上記の書類・情報をアップロードすると3営業日ほどで審査が完了します。
マイナンバーは証明書に含まれないので注意してください。
出店〜商品販売の流れ
商品の販売までは大きく3ステップあります。
- Amazon出品用アカウントを登録する
- 出品者プロフィールを設定する
- 出品したい商品の登録をする
Amazon出店にかかる手数料
Amazonの出店手数料は、「小口出品」と「大口出品」の2パターンに分かれています。
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
月間登録料 | 4,900円/月 | 無料 |
基本成約料 | 無料 | 100円/回 |
販売手数料 | 8%〜15% | 8%〜15% |
上記画像からわかるように販売する数によって手数料が変わってきますので、自分に合ったプランを選択しましょう。
小口出品とは、販売規模が小さい事業者向けプランです。
基本成約料として商品が一つ売れるごとにAmazonに100円支払います。月額登録料はかかりませんが、大口出品に比べて使用できるサービスが限られているので、事業が拡大すると利用しにくくなります。
大口出品とは、販売規模が大きい人向けプランです。
登録料として月額4900円(税抜)を支払います。なので月に50個以上販売できるの企業であれば、大口出品を利用した方がお得です。
また、大口出品には小口出品にはない便利な機能が使えるようになります。一例ですと、「大量の商品をまとめて出品登録が可能な一括出品ツール機能」や「オリジナル商品の出品」などが追加で利用できます。
出品にかかる費用比較:https://sell.amazon.co.jp/pricing?ref_=asjp_soa_rd&_fsi=UfI0dy0J
Amazon利用のメリット・デメリット
ネットで販売をする際に、Amazon以外にも楽天やYahoo!など複数のサービスが存在します。その中でもなぜAmazonがオススメなのかをメリット・デメリット含めて解説します。
メリット① かんたん・低コストでEC販売ができる
手数料が安いこと、出店の手間が少なく販売までスピーディにできることに言及ください。
メリット② Amazonの集客力を味方にできる
Amazonを使う一番のメリットは「Amazonのブランド力を借りて集客できること」だと言っても過言ではありません。日本にてネットで買物をするなら「Amazonか楽天」となる方が多いです。
また、商品の充実度や使いやすさなどでユーザから信頼があります。
Googleで検索した時にもAmazonの商品が上位に出てきますので、Amazon外の検索にも強いと言える点もメリットです。
メリット③ フルフィルメントを委託できる(FBA)
FBA(フルフィルメント by Amazon)とはAmazonが行っている代行サービスです。
Amazonの物流拠点に商品を預けるだけで、在庫管理から商品の梱包、発送までを全てAmazonに任せることができます。
もちろん利用には手数料がかかりますが、在庫管理から商品の発送までAmazonが行ってくれるので、予想より沢山の受注が入った時でも慌てることなく商品を届けることができます。
出品者側のやることは、出品作業(商品の情報登録等)だけで良いので、出店した直後の事業者の方は負担が大きく減るので検討しても良いかと思います。
また、荷物の寸法・重量により、AmazonFBAの手数料が発生します。
参考:https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/ABBX6GZPA8MSZGW
デメリット① 競争相手が多い
Amazonには国内だけではなく、世界中の企業が出店をしています。なので類似商品が多くなる傾向にあります。類似商品が多い分、自社と他社との差別化が難しい点はデメリットと言えるでしょう。
また、一般的な商品であればAmazonも商品を出品しているので、Amazon自体が競合となる場合があります。Amazon商品は「ショッピングカートボックス」というのを獲得しているので、商品を選択するとAmazon商品が優先して表示される仕組みになっています。
デメリット② リピーターを獲得しづらい
Amazonには店舗という概念がないため、他のECサイトのようなリピーター戦略が使えないことが、Amazon出品の最大のデメリットだといえます。
Amazonで商品を購入する多くの利用者は、店舗ではなく「商品の説明、価格、クチコミ」で判断して購入しています。なので「この店舗のこの商品が良い」という感覚を覚えないので、リピーターが付きづらい構造になっています。
Amazon出店で成功するポイント
Amazonの出店FBAを用いるなどすると、商品登録のみで販売開始できるため、インターネットにあまり詳しくない方でも簡単に始められます。
その分、誰でも出店できるために参入障壁が低く価格競争が起きやすくなります。
そこで今回は、実際にAmazonで他社との差別化を出すためのポイントを解説します!
商品の見せ方にこだわる
類似商品や価格競争が起きやすいAmazonで商品を販売する場合は、商品の説明や写真にこだわりましょう。
商品一覧画面で一番目が入るように、特に魅力的になるような商品画像に力を入れましょう。もとろん商品の特徴やメリットをわかりやすく記述することは必須です。
また、大口出品であれば、商品紹介コンテンツを作成することができます。
商品紹介コンテンツとは、楽天市場やYahoo!ショッピングのように、画像とテキストを用いたオリジナルのランディングページを作れます。
訴求力の高いランディングページを作って、購入率アップを目指しましょう。
カートボックス獲得率を上げる
Amazon出店では、「1商品につき1商品ページ」というルールがあります。オリジナル商品ではなく、既存商品(同じ型番商品)を出品する場合は、複数の出品者が同じ商品ページに相乗りして出品することになります。なので、ここで重要なのは「ショッピングカートボックス」を獲得することです。
上記の画像のとおり、Amazonでは1商品につき1つのショッピングカートボックスしか存在しません。同じ型番の商品が多い場合は、Amazonによってランク付けが行われて、1出品者のみがカートボックスを獲得することができます。
「販売者」と記載されている出品者がショッピングカートボックスを獲得しています。
カートボックスの獲得ができない出品者は、出品者一覧から探されない限り購入されないため、売上に大きな差が生まれます。
「カートボックスを獲得する」ための条件は以下になります。
- 大口出品で販売している
- 最安値で販売している
- 在庫数
- 出品の実績・評価
- FBAを使っている
同じ型番の商品を販売する場合は、以上の条件をなるべく満たすように商品の出品を行いましょう。
Amazonスポンサー広告を利用する
Amazonでは商品検索で優先的に上位表示させるための有料広告があります。
複数あるAmazon広告の中でも「スポンサープロダクト広告」はクリック時に課金されるため、無駄が少なくアピールが可能です。
スポンサープロダクト広告では、「オート機能」があります。オート機能とは、Amazonが自動でターゲットを選定してくれるので、入札金額を管理するだけで効率よく運用が可能です。
口コミ対策をする
利用者が商品を購入する際の決め手として大きいのは「口コミ」です。Amazonは利用者数が多いため、商品に対する口コミ数も多くなる傾向にあります。
そのため、利用者は口コミを見てから商品の比較検討をするといった使い方をしているため、高評価の口コミは売上を大きく左右します。
もちろん、関係者で意図的に口コミを書くことや、依頼することは禁止されています。
ただし、購入者に対して口コミを投稿してもらうように誘導することは問題ありません。Amazonの機能として「フォローメール機能」があり、購入者へお礼とともに口コミの投稿を誘導することができます。フォローメールを活用して口コミを集めましょう。
まとめ
Amazonは手軽に出店が可能です。しかし、その分競合も多いので今回解説したポイントを対策・工夫して差別化をしましょう。
また、自社の事業規模や販売する商品によって、適切な販売プランの選択を行いましょう。途中で変更を検討することも重要です。
いかがでしたしょうか?今回はAmazonに出店する際の一連の流れやポイントを解説しました。世界的に今でも大きく成長をしているプラットフォームですので、しっかり対策をして早めに出店することをオススメします。
また、ECサイトの運営方法についてはこちらの記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください!