Yahoo!ショッピングへの出店を検討している方の中には、Yahoo!ショッピングの特徴や出店方法を知りたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Yahoo!ショッピングは、Yahoo!ショッピングだからこその特徴があります。
また、出店するまでには会社名やクレジットカード情報が必要だったり、審査を通過しないといけなかったりなど、クリアすべき問題がいくつかあります。
しかし、手順を正しく理解すればスムーズに開店まで進められるため、何も難しいことはありません!
今回は、Yahoo!ショッピングへの出店を検討しているけど出店方法が分からないという方のために、Yahoo!ショッピングの出店方法について詳しく解説します。
Yahoo!ショッピングの特徴とは?
Yahoo!ショッピングとは、Yahoo!JAPANが運営しているオンラインショッピングモールです。
出店数は約87万店舗と言われており、Amazonや楽天市場などECサイトのなかでは最多の出店数となっています。
これだけ出店数が多いのは、在庫管理や分析ツールが豊富で効率よく運営できたり、低コストで出店ができたりなど、ECショップを運営する上で扱いやすい特徴が多くあるからでしょう。
ここでは、Yahoo!ショッピングの特徴について簡単に解説します。
Yahoo!JAPANが運営で安心
Yahoo!ショッピングはYahoo!JAPANが運営しているため、Yahoo!関連のサービスを通じて顧客を獲得することが可能です。
また、ソフトバンク社やLINE社などの企業と繋がりがあることから、様々な方面へアプローチができるため幅広い顧客を集められる可能性があります。
集客力が強いということは、出店者にとってはショップを運営していく上で安心できる要素の一つでしょう。
更にYahoo!JAPANの知名度の高さも、出店者の安心に繋がる要素の一つです。
Yahoo!JAPANを利用している人は、月に約8000万人いるとされています。
(参照:出店のメリット|ネットショップ開業ならヤフーショッピング)
日本の人口は2020年時点で1億258万人であるため、計算すると日本人の約63%が利用しているということになります。
「日本人の半数以上が利用しているYahoo!JAPANが運営元」という事実が、ショップの信頼性を高めることになるでしょう。
低コストで出店可能
Yahoo!ショッピングで出店する際は初期費用や毎月の固定費が無料であるため、低コストでショップ運営を始められます。
最低限の運営資金を集めた状態からでもスタート可能です。
また、売上ロイヤリティもかからないため、出店後もコストを抑えられます。
(参照:出店のメリット|ネットショップ開業ならヤフーショッピング)
ECショップ運営では、どうしても商品がよく売れた月と売れなかった月が出てきます。
流行りものや希少価値の高いものを扱うこともあるため、売上をずっと一定に保つことはなかなか難しいのです。
固定費は売上がない月でも支払う必要があるため、毎月重い負担を背負うことになります。
売上ロイヤリティも、苦労してやっと売れたところで支払うことになるため、利益になりにくい可能性があるのです。
しかしYahoo!ショッピングで出店すれば、売上ロイヤリティや固定費もかかりません。
売上に波があっても続けやすいサービスとなっています。
集客方法が豊富
Yahoo!ショッピングは、Yahoo!で行う様々なキャンペーンに参加することで集客が狙えます。
例えばYahoo!ショッピングは、バレンタインや母の日などのシーズンイベントに合わせてセールや特集を組んでいます。
シーズンイベントは参加費無料です。
キャンペーンに参加すれば新規顧客の獲得にもつなげやすくなるため、効率よく集客するチャンスといえるでしょう。他のイベントは多少出店者が参加費用を負担しなくてはいけませんが、Yahoo!JAPANが多めに負担してくれます。
また、Yahoo!ショッピングでは販促ツールの活用も可能です。
例えばニュースレターというメール配信を活用し、定期的にショップの情報を提供することでリピーターを獲得しやすくなります。
他にも、同じくリピーター獲得が狙いやすい割引や送料無料などの特典、商品ページの露出が増やせる販促企画にも無料で参加できます。
在庫管理や分析に役立つツールが利用可能
Yahoo!ショッピングは、在庫管理や分析に役立つツールが豊富にあります。
ツールを使えば在庫情報をCSVでアップロードするだけで一括登録が可能なため、在庫管理にかかる手間が省けます。商品が購入されるたびに在庫数を自動的に更新させるツールなどもあります。
また、分析ツールを使えば、ショップを利用した顧客の性別や客単価、流入経路、検索に使われたキーワードなどを把握することが可能です。
分析ツールで集めた結果を活用すれば、販売戦略も立てやすくなります。
Yahoo!ショッピングへ出店するまでの手順
Yahoo!ショッピングの特徴について知ったところで、次はYahoo!ショッピングへ出店するまでの手順をご説明します。
Yahoo!ショッピング出店に必要な情報を準備
まずは、Yahoo!ショッピングへ出店する際に必要な情報を準備します。
必要な情報とは、以下の8つです。
- Yahoo! JAPAN ID
- クレジットカード情報
- 会社情報
- 代表者情報
- 銀行口座情報
- 開業届け写し(個人事業主のみ)
- 住民税の納税証明書写し(個人事業主のみ)
- 出店予定商材情報
また、取り扱う商材によっては上記8つプラス免許や情報の提出が必要です。
免許や情報が必要となる商材は、以下の7つです。
- Yahoo! JAPAN ID
- 古物(中古品)
- アルコール酒類全般
- 医薬品
- コンタクトレンズ
- レンタル商材
- 役務、サービス商材
- ブランド品
申込みフォームに必要な情報を全て入力できたら、審査申込みを行います。
出店審査
審査の申込みをしてから約2~10営業日後に、Yahoo!ショッピングから登録した電話番号宛に確認の電話がかかってきます。電話は、名前や住所など出店申し込みをした際の内容を確認するというもので、質問されたことに答えるだけです。
その後Yahoo!ショッピングから2円の入金があるため、入金が確認できれば審査を通過したということになります。
審査通過後に出店可能状態となる
審査を通過したら、Yahoo!ショッピングから「出店審査完了連絡」というメールが届くので必ず確認しましょう。
メール内には「ストアクリエイターPro」という、ストアの店舗情報の管理やデザインなどショップを構築するためのツールについての記載があります。
内容を確認し、ストアクリエイターProにログインして開店準備を進めていきましょう。
開店準備を進める
ストアクリエイターProにログインできたら、開店準備を進めましょう。
以下の情報を設定して、開店審査を申し込みます。
- トップページ設定
- ストアデザイン設定
- 各商品ページの出品登録
- カテゴリページ
- 会社情報の設定
- ストア情報の設定
- 送料設定や配送方法の設定
- ストアガイドの入力
- キャンセル規約の入力
開店審査を通過後オープン
審査を通過したら、いよいよ待望のYahoo!ショッピング店オープンです。
在庫管理や分析ツールなども活用して、商品を販売していきましょう。
出店申込みで準備する情報は?
ここでは出店申込みで準備する情報について、簡単に解説します。
Yahoo! JAPAN ID
出店後にストア管理ツールにログインする際にも必要です。
法人の場合は管理者、個人事業主の場合は代表者のYahoo! JAPAN IDにしなくてはいけません。
クレジットカード情報
売上金の合計よりも有料オプション利用料のほうが高いなど、Yahoo!から支払われる金額から出品者が支払う金額を引いたときに、マイナスになった場合の請求に使用します。
クレジットカードの種類に指定はありません。
会社情報
登記簿謄本の記載内容と13桁の法人番号の情報が必要です。
代表者情報
会社の場合は登記簿謄本に記載されている代表者情報、個人事業主の場合は確定申告書に記載した本人の情報が必要です。
銀行口座情報
Yahoo!からの入金用に必要です。ただしゆうちょ銀行は使えません。
法人の場合は口座名義を「会社名+代表者名」「会社名のみ」「代表者氏名のみ」の中からいずれかを選択可能。個人事業主については「事業主の氏名のみ」か、もしくは「屋号+事業主名」名義での口座登録が可能です。
開業届け写し(個人事業主のみ)
受付印のある開業届の写しが必要です。
開業届は、印鑑を持って税務署に行けば紙1枚提出するだけで完了します。
住民税の納税証明書写し(個人事業主のみ)
住民税の納税証明書の写し2年分が必要となります。
住んでいる地域の役所などに行けば所得が可能です。
出店予定商材情報
取り扱う予定の商材を登録する必要があります。
Yahoo!ショッピングで取り扱い不可となっている商材は、登録しようとすると出店審査に落ちてしまうため注意が必要です。
審査結果が出るまでにどれくらいかかるの?
Yahoo!ショッピングに出店するためには、出店申込み時と開店準備時の2回にわたる審査を通過しなくてはいけません。
出店申込みをしたときの審査には、申込んでから約2~10営業日かかります。ただし商材によっては約2~10営業日を超えることもあります。
開店準備をした後に行う審査については、Yahoo!ショッピングは「開店準備には約3週間ほどかかる見込み」という案内をしています。
審査を通過できない場合はどうする?
Yahoo!ショッピング出店の審査を通過することはそこまで難しくありませんが、やはり通過できないケースも存在します。
よくある理由としては、クレジットカードや銀行口座など情報の入れ間違い、メールアドレスがフリーメールである、せどりに使っているYahoo! JAPANのIDで申請しているなどです。
では、様々な理由で通過できなかった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
再度申請をやり直す
出店審査に落ちてしまっても、再度審査を申込むことは可能です。
落ちたからといって諦めずに申込みましょう。
ただ、同じ内容で申請を繰り返してもまた落ちることになるだけです。
前回の申込み内容を見て、不備がなかったかを十分に確認した上で再度申込んでください。
アドレスがフリーメールだったのであれば別のものに変更したり、クレジットカードや銀行口座、IPアドレスなどを変えたりして申し込むと、審査に通過できる場合もあります。
審査担当者に理由を聞いてみる
審査担当者に、電話や問い合わせフォームを使って理由を聞くのも1つの手です。
しかし、Yahoo!ショッピングは出店審査の基準を明らかにしていません。
審査担当者に聞いても教えてもらえない可能性があります。ただ、もしかしたらヒントくらいは教えてもらえるかもしれませんので、試しにかけてみるのもありです。
代表者を他の人にしてみる
自分を代表者にして申請して落ちた場合は、他の人に変えてみましょう。
他の人に変えるという方法であれば、クレジットカードを作れないことが問題になっている場合でも審査を通過できる可能性があります。
Yahoo! JAPANのIDを再度取得して申請する
審査をする上で不利なデータが残っている人は、IDを再度新しく取得したほうが審査に通りやすくなります。
具体的には、せどりをするためにヤフオク!などを利用していた人が該当します。
ヤフオク!は落札記録が残りますし、落札した物をYahoo!ショッピングで売っていれば高額決済の記録が残ります。
こうした記録からせどりがバレてしまい、審査に落ちやすくなります。
なぜならYahoo!ショッピングは、せどりした商品の販売先として使われることを嫌うからです。
もし申込み時に申請したYahoo! JAPAN IDがせどりに使っていたIDなのであれば、IDを再度取得してから出店を申込みましょう。
【まとめ】Yahoo!ショッピングへの出店準備を進めよう!
Yahoo!ショッピングは初期費用や固定費、売上ロイヤリティまでもが無料で、必要な情報を入力して提出し、審査に通過すれば出店できます。
法人の方はもちろん個人の方も低コストで出店できるため、出店までのハードルが比較的低めです。
ただ、大手なだけあって競合他社はたくさんいます。
顧客を獲得するのも売上を伸ばすことも、なかなか一筋縄ではいかないでしょう。
しかしYahoo!ショッピングで出店すれば「Yahoo!JAPAN」というブランド力から集客が見込めますし、信頼できるショップ運営ができます。
システムも比較的シンプルで、手軽に出店できるサービスです。
ぜひ今回の記事を見てYahoo!ショッピングの特徴や出店の流れを把握し、Yahoo!ショッピングへの出店にチャレンジしてみてください!