仕入れ先の良し悪しは、ネットショップの成功に大きく影響します。この記事では、これからネットショップ運営を考えている人、運営中のネットショップの見直しを考えている人に向けて、良い仕入れ先の探し方や選び方などを解説します。
また、良い仕入れ先と出会えたら良好な関係を築き、なるべく長く取引を続けたいもの。そのために必要な心構えも紹介します。ネットショップの成功にぜひ役立ててください。
仕入れ先を開拓するには
ネットショップ運営の経験がなければ、仕入れ先の探し方が分からないという人も多いでしょう。ここでは、仕入れ先を見つける代表的な方法を紹介します。仕入れ先の新規開拓を考えているネットショップオーナーも参考にしてみてください。
仕入れサイトを利用する
インターネット上の仕入れサイトを利用してみましょう。「卸 仕入 サイト」などのキーワードで検索すると、多数の仕入れサイトが検索結果に表示されます。アパレルやインテリアなど自分が扱いたい商品がある程度決まっている場合には、そのジャンルに特化したサイトを利用するのも良いでしょう。
仕入れサイトは、卸価格のリサーチにも利用できます。月額あるいは年額で利用料がかかるサイトもありますが、会員登録は無料です。いろいろなサイトをのぞいてみて、使い勝手の良いものを利用してみてください。
見本市や展示会に参加する
見本市や展示会は、メーカーがバイヤーに対して自社の商品をアピールする場です。地域で開催されるフリーマーケットやマルシェ、世界各地からメーカーが集まる国際見本市などがあります。一度に多数の商品がチェックでき、気になる点はその場でメーカーの担当者に確認できるのがメリットです。
「ギフト・ショー」や「JAPAN SHOP」などの大規模な見本市では、販売に関する各種セミナーも開催されます。仕入れ先や商品の新規開拓に加えて勉強にもなるため、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
メーカーあるいは問屋と交渉する
扱いたい商品が決まっているなら、メーカーと直接交渉してもよいでしょう。ただし、取引できるかどうかは審査結果によります。メーカーへ連絡する前に事業内容や販売方法などをまとめ、質問に答えられるように準備をしましょう。メーカーとの取引が難しい場合には、メーカーがすでに取引をしている問屋を教えてもらい、その問屋と交渉するのもひとつの方法です。
紹介してもらう
ふと立ち寄ったカフェやレストランのレジ横に、可愛い小物やアクセサリーなどが並べられているのを目にしたことがないでしょうか。卸売業者や製作者からの依頼で置いているケースもあります。気になる商品があれば、業者や製作者を紹介してもらえないか、店のスタッフに尋ねてみましょう。
扱いたいジャンルに詳しい友人知人がいれば、そのつてでメーカーの担当者や関連する問屋などを紹介してもらうという方法もあります。企業の情報に詳しい銀行員や税理士に相談し、紹介してもらうのもおすすめです。
仕入れ先を選ぶときの注意点
数ある候補の中から仕入れ先を選ぶとき、何を基準にして選べばよいのかも悩みどころではないでしょうか。ここでは、仕入れ先を選ぶ際に考えたい注意点を2つ紹介します。
取り扱う商品の魅力
ジャンルや扱いたい商品を決めかねているのであれば、自分の趣味のジャンルや実際に愛用している商品から選択するのがおすすめです。もともと興味があるジャンルなら、新商品やキャンペーンなどの情報収集も、それほど苦にはなりません。
普段から親しんでいる商品の場合は、特徴や魅力、おおよその販売価格、売り出し時期なども把握しているはずです。売れるかどうか、価格は適正かなどが判断しやすく、仕入れの失敗を防げるでしょう。
取引の安定性と信頼性
どれほど魅力的な商品でも、長期の欠品や納品の遅れ・誤りなどが続けば顧客離れにつながります。ネットショップの信頼性にも関わるため、仕入れの安定性には注意が必要です。商品の供給が安定しているか、注文した商品が迅速かつ正確に納品されるかなどを確認してください。仕入れ先の経営状態が安定しているか、担当者が信頼できるかなども欠かさずチェックしておきましょう。
仕入れ先と良い関係を築くメリットとは
仕入れ先から見ればネットショップのオーナーは大切なお客様です。しかしながら、こちらが客だからといって横柄な態度をとっていては、決して良好な関係は築けません。仕入れ先を対等なビジネスパートナーとして大切にすると、次のようなメリットが期待できます。
良い商品が仕入れられる
自分の顧客を考えたとき、良い顧客には対価以上の価値を提供したいと考えるのではないでしょうか。仕入れ先も同じです。大切な取引先にはなるべく良い商品を提供したいと考えます。自然災害などのトラブルで生産量が激減したとしても、友好な関係を築けていれば優先的に商品を回してもらえるかもしれません。
前述のとおり、長期の欠品や納品の遅延は顧客離れにつながります。仕入れ先から優先的に商品を提供してもらえれば、ネットショップの信頼性が高まり、顧客離れを防げることでしょう。
ビジネスに関する貴重な情報が得られる
取引先との信頼関係が築けていれば、貴重な情報を得る機会が多くなります。業界のさまざまな裏話や競合他社の情報などを耳にすることもあるでしょう。もしかしたら発表前の新商品についての情報も教えてくれるかもしれません。
しかしながら、信頼に基づいた情報であることを忘れないようにしましょう。簡単に他言するようでは信頼を失い、その後の取引に影響します。
仕入れ先と信頼関係を築くための心構え
販売する商品がなければネットショップは成り立ちません。取り扱う商品を充実させるためにも、仕入れ先との信頼関係を構築することを心掛けましょう。ここでは、仕入れ先からの信頼を得るための心構えや上手なつきあい方を解説します。
マナーを大切にする
言葉遣いをはじめとしたビジネスマナーを大切にしましょう。約束を守ることや、感謝の気持ちを言葉にすることは信頼につながります。取引が長期になると礼儀や謙虚さを忘れてしまいがちです。仕入れ先は大切なビジネスパートナーであることを常に意識するようにしてください。
無理難題ばかり押し付けない
より安く仕入れられれば手っ取り早く利益を得られます。信頼関係が構築できていれば、値引きやタイトな納期などの要求を受け入れてくれることもあるでしょう。しかしながら、仕入れ先も利益を出さなくてはなりません。無理難題を押し付けていると嫌われ、取引を断られるおそれがあることに注意してください。
大切なことは契約書に記載
取引を開始するときは、価格や仕入れ形態、発注数量などを取り決めた契約書を交わすのが一般的です。その際、返品や納品の遅れなど、想定できる事態の処理方法を記載しておきましょう。返品時の送料や万一に備えた保険料の負担などは取引上のトラブルに発展しがちです。問題が発生したときに迅速に解決し、良い取引を続けるためにも、なるべく詳細に契約書に記しておきましょう。
まとめ
ネットショップの運営は実店舗と比べてハードルが低く、誰にでもチャレンジしやすいのが特徴です。しかしながら、良い仕入れ先の探し方や選び方は様々な方法があります。また、仕入れ先を決めた後は良い関係を築くことも重要です。
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