Amazonでは、出品が制限されている商品があります。どのような制限であるかを詳しく知りたいと思っている人も少なくありません。この記事では、Amazonで行われている出品制限の概要や対象となる商品、制限の確認、解除の方法を解説します。Amazonでのショップ運営の参考にしてください。
Amazonの出品制限とは何か?
Amazonでは、品目により、出品の制限がかけられている場合があります。そのため、Amazonに出品する際には、取り扱いたい品目について出品が制限されていないかを、あらかじめ確認する必要があります。
出品制限が設けられている理由は、偽物の出品を防ぐためとされています。正規品もしくは正規の流通経路で仕入れられた商品以外が出品されるのを防ぎ、Amazonに対するユーザーの信頼と信用を守る目的で行なわれています。
Amazonで出品制限にかかる対象品目とは?
対象となる品目は、すべての出品者に一律ではなく、出品者や商品の状態などにより異なります。ここでは、出品が制限される場合やどのような品目が対象となるのかを解説します。
販売実績が浅いと制限される品目が多い
出品制限がかかる品目は、出品者により異なりますが、一般的に販売実績が浅い出品者の場合は、制限される品目が多くなる傾向があります。そのため、Amazonでのショップ運営を始めたばかりの出品者は、すぐに出品できる品目が限られるということになります。
販売実績を積み、出品を始めてから半年ほど経過すると、出品できる品目が増えるといわれています。
出品者によっても制限される品目が変わる
販売実績に関わらず、制限される品目は出品者ごとに異なります。Amazonの出品制限は年々厳しくなっており、出品制限の対象品目や正式な基準を、Amazonからは公開していないといった事情もあります。
そのため、どの出品者がどの品目を制限されるかは、個人差や時期による違いが大きいといわざるを得ません。仕入れ前に、取り扱いたい品目が出品できるかどうかを、しっかりと確認することが重要です。
メーカーやブランド品は出品制限の対象になりやすい
出品制限の対象になりやすい品目は、家電やアパレル、おもちゃなどの有名メーカー品、ブランド品などです。これらの品目は偽物が出回りやすいため、Amazon内に偽物が出品されないように制限対象としているのでしょう。出品制限の対象とされているのは、以下のメーカーやブランドです。
・家電:アップル、マイクロソフト、ソニー、キャノン、ニコンなど
・アパレル:コーチ、グッチ、ナイキ、アディダスなど
・おもちゃ:アンパンマンシリーズ、トミカシリーズ、リカちゃんシリーズ、ディズニーシリーズなど
上記で紹介したブランド、メーカーは一部にすぎません。他にも、出品制限の対象となりやすいブランドやメーカーは多数あるため、あらかじめ確認しましょう。また、出品制限は厳しくなりつつあり、対象となるブランドやメーカーは、今後も増えると予想されます。
中古品には制限がほぼかからない
ブランド品は、出品制限の対象となりやすい商品です。しかし、出品制限される商品は、ほとんどが新品で、中古品の多くは、ブランド品であっても対象になりません。
例えば、購入しても使わずに売却されたものを、出品者が仕入れたというケースは、ほぼ新品であっても中古品に該当します。絶対に制限がかからないわけではありませんが、中古品であれば、販売できる可能性が高くなります。
出品制限がかかっているか確認する方法
Amazonの出品制限は出品者によって異なるため、事前の確認が必要です。ここでは、出品制限の確認方法を解説します。
パソコンからセラーセントラルで確認する
出品制限について確認したい場合には、Amazonのセラーセントラルにある「商品登録画面」から確認できます。セラーセントラルでの確認手順は以下のとおりです。
1)Amazonのセラーセントラルにログイン
2)セラーセントラルメニューから「在庫」をクリックし、「商品登録」を確認
仕入れたい商品がある場合には、仕入れる前に、Amazonで出品制限の対象になっていないかを確認しましょう。
スマートフォンのアプリで確認する
出品制限については、スマートフォンのアプリからも、簡単に確認できます。「Amazon sellerアプリ」は出品者用のアプリで、商品登録画面から、出品制限されているかどうかの確認が可能です。JANコードを入力、もしくはカメラでスキャンして登録し、制限の有無を確認しましょう。制限がかかっていない商品は、そのまま出品できますが、かかっているものは「制限」というマークが表示されます。
出品制限を解除する方法
Amazonの出品制限を解除するには、どのようにすればよいのでしょうか。ここでは、2つの方法について解説します。
必要書類を提出する
出品制限を解除するには、Amazonの規定を満たしていることを示す書類を提出するのが、最もスタンダードな方法です。必要書類を提出することで、出品制限が解除されます。
出品制限を解除する際に求められる書類は、メーカーや卸売業者が発行する請求書、ブランドが発行する出品許可証などです。しかし、これらは個人での入手が難しいケースが多く、解除のハードルは高いといえます。
販売実績を積んで出品許可申請をする
必要書類の入手が難しい場合には、地道に販売実績を積むことが成功法です。販売実績の目安は半年以上で、申請が認められると、制限が解除されて出品できるようになります。
ただし、実績を積んでも申請が却下されるケースもあり、出品許可申請が必要かどうかは、時期によって変更される場合もあります。これまでは申請が不要だった品目でも、必要になるケースもあるため、こまめに確認しましょう。
Amazonで出品する際のポイント
Amazonで商品を出品する際には、以下で解説するポイントをおさえましょう。
仕入れ前に制限・禁止がかかっていないか確認する
Amazonでは、出品制限の対象となる商品以外に、出品自体が禁止とされている商品もあります。そのため、仕入れの前に、出品制限だけではなく、出品禁止の商品ではないかもチェックしなければなりません。確認をせずに仕入れると、在庫を抱える可能性もあります。
制限のかからない中古品を売る
新品ではなく、中古品を取り扱うのもおすすめです。前述のように、ほとんどの場合、中古品の出品は制限の対象になりません。新品なら制限対象になるような商品であっても、中古品であれば、出品できる可能性が高まります。
Amazon以外のECサイトで出品できないか検討する
Amazonの出品制限によって販売できない場合には、他のECサイトでの出品が可能かどうかを確認しましょう。各ECサイトによって規約は異なるため、Amazonでは出品できなくても、他のECサイトで出品できるかもしれません。Yahoo!ショッピングや楽天市場など、複数のECサイトを利用することで、販売チャンスは広がります。
まとめ
Amazonでは、出品制限が行なわれています。制限の対象となる品目は、出品者によって異なるため、仕入れる前に必ず確認しましょう。制限対象である場合は、他のECサイトの利用を検討することも、ひとつの方法です。
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