au PAY マーケット(旧 Wowma!)とは、KDDIグループが運営しているインターネットショッピングモールのことです。 ネットショップをすでに展開しており、au PAY マーケットへの出店を検討している人もいるのではないでしょうか?この記事では、au PAY マーケットへ出店するメリット・デメリットやプラン、出店方法など詳しく解説します。ショップ運営の参考にしてください。
出店する前に|au PAY マーケット(旧 Wowma!)とは?
au PAY マーケット(旧 Wowma!)とは、KDDIグループが運営している、au公式のECモールです。西松屋やマルイ、東急ハンズ、大阪王将などといった有名企業も出店しており、勢いのあるECモールだといえるでしょう。
特徴
au PAYマーケットは、出店コストが低いことが特徴です。月々の固定費は4,800円で、ほかのECモールよりも安くなっています。また、スマホ経由の売り上げが85%を占めており、スマホユーザーに強いECモールだといえるでしょう。利用することで、au WALLETポイントが貯まるだけでなく利用もできるため、ユーザー側もお得に使えます。
利用者層
女性 | 男性 | |
20代 | 28% | 18% |
30代 | 31% | 29% |
40代 | 24% | 31% |
au PAY マーケットのユーザー層は、20~40代がメインです。その中でも、特に20代後半から30代以上のファミリー層の利用が多くなっています。また、他モールと比べて若年層のユーザーが多いことも特徴です。
※参照:Wowmaへの出店方法のまとめ|2020年度版【徹底比較】最新おすすめネットショップ構築
au PAY マーケット(旧 Wowma!)に出店するメリット
au PAY マーケットに出店するメリットは4つあります。それぞれのメリットを、詳しく解説します。
集客が期待できる
auというブランド力があるため、集客が見込めるでしょう。auのスマホユーザーは、3,800万人以上といわれており、その膨大なユーザーが見込み顧客となります。また、KDDIグループが運営していて、信頼性が高くユーザーが利用しやすいことも特徴です。大型集客イベントも定期的に開催されるため、大きな集客が期待できます。
手軽に出品できる
au PAY マーケットは出品コストがないため、手軽に出品可能です。越境ECであっても、0円出品ができることは魅力でしょう。越境ECとは国境を越えた電子商取引のことです。海外で人気の高い日本製品を0円で出品できることは大きなメリットです。
固定費は月々4,800円と安く、コストをあまりかけずに出店できます。また、Amazonや楽天市場などと比較しても、手数料が安いため余計なコストがかかりません。
先発優位が期待できる
au PAY マーケットは比較的新しいECモールです。そのため、ライバルが少ないこともメリットです。長く運営しているECモールの場合、各ジャンルですでに人気店ができあがっているため、新規参入のハードルが高くなります。一方、au PAY マーケットなら、人気店が確立されていないケースがみられるため、ジャンルによっては先発優位が期待できるでしょう。
利用しやすい
au PAY マーケットの出店プランは非常にシンプルです。2つの出店プランから選ぶ方式で、どちらの場合でも月額料金は変わりません。手数料の計算も非常にシンプルでわかりやすいため、ネットショップ初心者であっても利用しやすいでしょう。また、通常のネットショップを開設する際に必要な、HTMLなどの専門知識も必要ありません。
出店するデメリット
au PAY マーケットに出店するデメリットはあるのでしょうか。ここでは、3つのデメリットを紹介します。
固定電話番号がないと利用できない
au PAY マーケットは、固定電話番号がなければ出店できません。個人の場合、携帯電話しか持っていない人もいるでしょう。登録できるのは固定電話番号のみのため、新たに固定電話を契約する必要があります。
フリーメールが使えない
フリーメールも登録には使用できません。例えば、GmailやYahoo!メールなどは使えないため、インターネットプロバイダやレンタルサーバーからメールアドレスを取得しなければいけません。
CSV機能の利用は有料
たくさんの商品を出品する場合に、一括登録したいと思う人も多いでしょう。一括登録する機能として、CSV機能があります。au PAY マーケットにもCSV機能はありますが、オプション扱いのため月額使用料が必要になるのです。
au PAY マーケット(旧 Wowma!)のプランや費用は?
au PAY マーケットにはプランが2つあり、月額利用料はどちらも4,800円で年間契約になります。どちらのプランであっても、売上が101万円以上の場合は、カテゴリごとに販売(売上)手数料が異なります。
シンプル出店プラン
シンプル出店プランは、店舗側が自分で決済サービスを契約するプランです。そのため、はじめに利用したい決済サービスを探してこなければいけません。また、販売(売上)手数料とは別に決済手数料を支払う必要があり、これらの手数料の合計は6.7~12.2%となります。
成約手数料 | 2.0~6.5% |
決済手数料 | 3.7~4.7% |
ポイント手数料 | 1.0% |
※参考:料金プラン|モールで販路拡大ならau PAY マーケット
コミコミ出店プラン
コミコミ出店プランは、au PAY マーケットが提供している決済サービスを使えるプランです。そのため、自分で決済サービスを探す必要がありません。また、手数料がまとめられているためお得で、料金体系が非常にわかりやすいです。
成約手数料 | 4.5~9.0% |
決済手数料 | – |
ポイント手数料 | 1.0% |
手数料の合計は5.5~10.0%となり、シンプル出店プランよりもお得に利用できます。
※参考:料金プラン|モールで販路拡大ならau PAY マーケット
au PAY マーケット(旧 Wowma!)と比較|他のショップのプランや費用は?
au PAY マーケットと、他のショップを比べてみましょう。ここでは、プランや費用について比較します。
Amazon
Amazonは「大口出品サービス」と「小口出品サービス」の2プランがあります。毎月50品以上出品する場合は、大口出品が向いています。2020年8月時点での初期費用や手数料は以下の通りです。
・入会金:0円
・月額利用料:大口出品4,900円、小口出品0円
・販売手数料:商品代金総額の8~15%(大口出品の場合)、1件の販売につき100円+販売手数料(小口出品の場合)
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、入会金や月額利用料などの出店費用は無料ですが、手数料はかかります。2020年8月時点での手数料は以下の通りです。
・ストアポイント原資:販売価格の1~15%(1%必須)
・キャンペーン原資:販売価格の1.5%
・アフィリエイトパートナー報酬原資:1~50%(1%必須)
・アフィリエイト手数料:パートナー報酬原資の30%
・決済サービス個別手数料:決済金額の3.0~4.48%もしくは1件につき150~300円(決済方法により異なる)
楽天市場
楽天市場は4つのプランを用意しており、月額利用料だけでなく、システムサービス利用料がかかります。2020年8月時点での初期費用やシステムサービス利用料は以下の通りです。
・入会金:60,000円
・月額利用料:39,800円~100,000円(プランにより異なる)
・ポイント原資:1%
・アフィリエイトパートナー成功報酬:2.0~8.0%(商品ジャンルにより異なる)
・アフィリエイトシステム利用料:パートナー成功報酬の15~30%
・決済サービス利用料金:2.5~3.5%
※引用:Rakuten|プラン・費用
au PAY マーケット(旧 Wowma!)に出店するには?
ここでは、au PAY マーケットへ出店する際の流れについて紹介します。
出店申し込みをする
はじめに、出店申し込みをしましょう。法人ではなく、個人事業主として申し込みをします。会社名の部分に、自分の本名を入力しましょう。ここで注意したいのは、出店すると名前と住所がショップ内に表記されてしまうことです。副業などで名前や住所を表記したくない場合は、家族の名前を使ったり、レンタルオフィスを借りたりする方法があります。
審査がある
au PAY マーケットに出店する際には審査がありますが、落ちることはほとんどありません。審査に必要な書類は以下の通りです。
・申込者と同一の銀行口座情報
・印鑑登録証明書
・住民票(個人事業主のみ)
・履歴事項全部証明書(法人のみ)
出店までにかかる時間
審査結果は申し込みから、5営業日以内にわかります。ページ作成はテンプレートを利用して行えるため、申し込みから開店までにかかる時間は、3日~1週間程度でしょう。
決済代行会社を利用する場合
クレジットカードやコンビニ、携帯会社などの決済代行会社を利用する場合には、au PAY マーケットの審査とは別に、決済代行会社の審査が必要です。決済代行会社の審査には、およそ6週間かかるため、申し込みから出店まで最大8週間程度かかってしまいます。
au PAY マーケット(旧 Wowma!)への出店の流れ
au PAY マーケットへ出店する際の流れについて、詳しく解説します。
申し込み
仮申し込み
Webサイト上で、仮申し込みを行います。会社名・担当者名を入力することになりますが、個人事業主の場合は、どちらも自分の本名を入力して構いません。固定電話番号とフリーメールアドレス以外のメールアドレスを入力します。また、連絡希望時間を選択することになるため、連絡が付きやすい時間帯を選びましょう。
本申し込み
本申し込みでは、申し込みプランを選択します。プランを選択したら、運営情報を入力していきましょう。住所・通信販売業務責任者・個人情報責任者・店の名前・パスワード・出品予定カテゴリ・商材名などを入力します。入力情報を確認したら、Web決済の申し込みと口座情報の登録を行って、本申し込みは完了です。
書類の送付
申し込みの際には、書類を送付する必要があります。個人事業主の場合には、住民票が必要です。住民票は取得から3カ月以内のものと定められているため注意しましょう。法人の場合には、履歴事項全部証明書の提出が求められます。こちらも、取得から3カ月以内のものが必要です。
法人・個人事業主ともに必要な書類としては、取得から3カ月以内の印鑑証明書・銀行口座情報が挙げられます。
入会審査
申し込みが完了し、書類を送付したら、入会審査が行われます。入会審査の結果は、5営業日以内に通知されます。審査を通過した場合には、au PAY マーケットから必要書類が送られてくるので、確認しましょう。
書類の返送
審査通過後に送付されてきた書類に必要事項を記入し、返送しましょう。返送する必要がある書類は以下の通りです。
・入会申込書
・口座振替依頼書
・そのほか必要書類
不備がないように、しっかり確認してから返送します。
まとめ
au PAY マーケットは、KDDIグループが運営しており、信頼性の高いECモールです。auスマホユーザーが見込み顧客になるため、利用することで集客が期待できます。
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